第117話
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んの被害に会う人達を少しでも減らせます。」
「アハハ。そんな事、お安い御用よ!」
「フフ………よろしくお願いしますね、エレナさん。」
そしてエレナはエステルに微笑み、微笑まれたエステルも微笑みで返し、フィーナはエレナに微笑みながら言った。
「被害って…………僕は今まで出会った女性に酷い事なんてしていないのに………」
一方エレナ達の会話を聞いていたアドルは溜息を吐いたが
「「アドルさん??」」
「う”………」
フィーナとエレナに威圧感のある笑顔を向けられ、一歩下がった。
「フフ………そういえばフィーナさん。フィーナさんのお腹に宿る子供の名前は決められたのですか?」
その様子を微笑みながら見ていたティナは尋ね
「はい。いつか生まれて来る娘にとてもいい名前をアドルさんが考えてくれましたので。」
尋ねられたフィーナは幸せそうな表情で自分のお腹をさすり、微笑みながら答えた。
「へ〜………ねえねえ。どんな名前にしたの??」
「「………………」」
そして興味深そうな様子のエステルに尋ねられたアドルとフィーナは互いの顔を見て微笑んだ後、ケビン達に振り返り
「私のお腹の中にいる娘………その娘の名前は……」
「フィーナのようにみんなに愛と優しさを分け与える優しい娘になるように、古い言葉で”慈愛”の意味が込められた名前……その名前は……」
それぞれ静かな微笑みを浮かべて話し始め
「「エイドス。」」
ケビン達に微笑みながら答えた。
「へ………」
「…………え………………」
2人の言葉を聞いたケビンとリースは呆け、周囲の仲間達も固まり
「それじゃあみんな、元気で!」
「さようなら、みなさん!」
「みなさんにイースの加護を!」
「ちょっ、待っ………!」
そしてアドル、エレナ、フィーナはそれぞれ微笑んだ後我に返り、慌てた様子で呼び止めようとするケビンの言葉を背に受けながら階段を走り、門の中へと入って行った。
「行っちゃった……………」
アドル達を見送ったエステルは我に返った後、呆けた声を出し
「………ケビン。フィーナさんが身籠っている赤ちゃんってまさか………」
「いやいやいや!いくらなんでも、それはさすがにありえんやろ………!?」
リースは信じられない表情でケビンに尋ね、尋ねられたケビンは混乱しながら否定した。
「!……………フフ………どうやらリースさんの推測通りのようです。」
するとその時、目を見開いて驚いた表情をし、目を閉じて考え込んだセレストは閉じていた目を開いて微笑んで呟き
「始祖様………!?」
「え………」
「んなっ!?ま、まさか…………!」
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