第二十三話
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のみしか行く事が許されない学校の事です。私が建てたいのは下級悪魔、転生悪魔、家柄や階級も関係なく差別も無く自由に学べる学び舎です」
確かに冥界は実力主義も存在しているな。才能や能力を重んじる悪魔も少なくは無い。下の位の悪魔達もゲームを知り実力も上がれば……
『ハハハハハハハハハハハハハハッ!』
突然、爺共の笑い声がこの会場を支配する。意味が解らん。何で笑いだす?笑う要素が何処に有った?
「それは無理だ!」
「これは傑作だ!」
「成程!夢見る乙女と言う訳ですな!」
「若いというのは良い!しかし、シトリー家の次期当主ともあろう者がそのような夢を語るとは。此処がデビュー前の顔合わせの場で良かったというものだ」
おい、サーゼクスさん。人の夢を語らせて爺達に笑わす為に言ったのかと睨みつける様に一番上の段にいるサーゼクスさんに視線を送るとサーゼクスさんが俺の視線に気づく。俺の言いたい事が解ったのか首を横に振った。
なるほど、サーゼクスさんに別に他意はないと。
「私は、本気です」
「ソーナ・シトリー殿。下級悪魔、転生悪魔は上級悪魔たる主に仕え、才能を見出されるのが常。その様な養成施設を作っては伝統や誇りを重んじる旧家の顔を潰す事となりますぞ?」
「さよう。悪魔の世界が変革の時期に入っているのは我々も認めている。だが、変えていいものと悪いものの区別くらいはつけてもらいたい」
「たかが下級悪魔に教育など、悪い冗談としか思えんな」
シトリー先輩の言葉に耳も貸さず、どんどんシトリー先輩の夢を笑う上層部の糞爺共。
「そもそもシトリー殿はね」
と、さらに何か言おうとした爺の頭の上になにやら魔方陣が
「……ぁぁぁぁぁああああああああっ!!!???」
「ぐえっ!?」
あ、何かが爺の上に落ちた。
「いったた……ったく、竜王様はもうちょっと開ける場所を考えて欲しい物です……ん?」
その子は立ち上がり、周りの状況を確認する。
「えぇっと……私、何かの会合中にお邪魔した感じですか?」
「な、何者だ!?貴様は!?」
「もしや、禍の団では!?」
爺の一人がそう言うないなや、全員が臨戦態勢に入る。
というか、今の声……。
「い、イッセー……今の声って……」
「ああ、だろうな」
クレアの言いたい事がわかっていたのでそれを肯定する。
「いや、待ってくださいまし!?何で彼女がこちらに来ているんですの?」
「それもそうだ。彼女はドラクニアの王女。そう易々と来られる筈が」
「まあ、聞いてみれば早いんじゃね?……おぉい、レオノーラ」
「ん?おお、イッセ
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