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勇者番長ダイバンチョウ
第17話 超必殺! これが俺の番超拳だ!
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「俺の名前はナノマイト星人。ダイバンチョウ! てめぇをぶち殺すようにとゴクアク組からのお達しでなぁ。あんたに恨みはないが死んで貰うぜ」
「へっ、上等じゃねぇか。たった一人で俺達に喧嘩売るたぁなぁ」
「おぉっと、流石の俺でもお前ら全員を相手にするのは面倒臭いんでな。それに依頼はダイバンチョウ抹殺ってだけなんでな。俺の獲物はお前一人なんだよ。ダイバンチョウ!」

 その発言の直後であった。ナノマイト星人とダイバンチョウの周囲を取り囲むかの様に突如として半透明なエネルギーの幕が展開された。その形はまるでドーム状となっており、戦闘する分には申し分ない広さを保っている。
 言うなればダイバンチョウとナノマイト星人専用のリングと言えた。

「番!」
「へっ、おあつらえ向きにリングまで用意しているたぁ流石だな。だが、この俺にタイマンを挑んだ事を後悔させてやるぜ」
「さぁてな、後悔するのは果たしてどっちかな?」
「ぬかしやがれぇ!」

 開口一番にとダイバンチョウが殴りかかった。その不格好などてっぱらに一発剛腕を叩き込むつもりだったのだ。
 だが、そのどてっぱらに届いた際に感じたのはとてつもない硬さだった。

「がっ……硬ぇ……どうなってんだ? こりゃぁ」
「馬鹿め、俺様の体はダイヤモンドの2万倍硬いとされているナノマイト鉱石で作られてるんだ。てめぇ如きの拳なんざ効きはしねぇんだよ」

 ナノマイト鉱石。それは広大な宇宙の何処かにあると言われている希少鉱石の事であり、加工次第では地球で最も硬いとされているダイヤモンドを遥かに凌駕する事が可能と言われている鉱石なのだ。
 そして、ナノマイト星人はそのナノマイト鉱石を常食としている為に全身がナノマイト鉱石で覆われている状態になっているのである。

「野郎、だったらこれでどうだ!」

 拳がダメなら別の攻撃を試すまでの事。まずは試しにメンチビームを放ってみる。
 が、ダメだった。堅牢なナノマイト鉱石で作られたナノマイト星人の前ではメンチビームでは歯が立たない。寧ろ、光沢のある表面に放ったが為に反射して自分にビームが返ってくると言う結果に終わってしまった。

「馬鹿め! ビームなどこの俺には効きはせんわ!」
「だったらこれでどうだ!」

 続いてロケット下駄を放つ。が、これも駄目だった。高速で飛ぶ下駄もナノマイト鉱石の前では全くダメージにならない。

「がっはっはっ、何だその攻撃は? マッサージにもならんぞ」
「んの野郎! だったら上空から……」

 こうなれば残る武器は上空からの急降下キックである東京タワーキックしかない。
 東京タワーと同じ高さまで上昇してからの急降下キックであればあるいわ―――
 
「んぐおぉっ!!」

 だが、其処でとある誤算が生ま
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