第17話 超必殺! これが俺の番超拳だ!
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りに今度はゴウバンチョウの拳が飛び込んできた。かと思うと、気が付けばダイバンチョウは後ろに向かい吹き飛ばされていた。
凄まじいスピードで後ろへと吹き飛び、地面に倒れ伏した。
距離からして100メートル近くは吹き飛ばされている。
「がはっ! な、何て拳だ……」
「これが鉄拳だ。男の拳だ。お前の拳など蚊が刺した程にもこの俺には効かんぞ」
倒れたダイバンチョウに向かいゴウバンチョウは豪語する。今の今まででこんな敵が現れたであろうか。まさかダイバンチョウの拳を全く物ともしないとは。恐るべし、ゴウバンチョウ。
「男の拳だぁ? んなもん俺だって持ってらぁ!」
負けじと立ち上がり、再度ゴウバンチョウ目掛けて殴りかかっていく。右、左、右、左、左右交互にダイバンチョウの剛腕が叩きつけられていく。
だが、それらを食らってもゴウバンチョウはビクともしない。逆に殴っているダイバンチョウの両手が痛みを感じている位だった。
「はっはっはっ! 貧弱貧弱! 何だその腰の入っていない拳は? まるで女子の拳だな」
「ぜぇ……ぜぇ……ば、化け物か? こいつぁ」
目の前では高笑いを浮かべているゴウバンチョウ。それに対して攻撃していた筈のダイバンチョウは肩で息をする程までに消耗しきっていた。一体どっちが優勢なのか分からない光景である。
「どうした、もう終わりか? それが男の拳だと? 笑わせるな!」
再びゴウバンチョウの剛腕がダイバンチョウを吹き飛ばす。またしてもダイバンチョウの体は惨めに地面に叩きつけられてしまった。
「ぐぅぅっ!!」
「それでも男か? それでも番長か? そんな様で良く今まで戦い抜いてこれたものだな? えぇ、この貧弱番長が!」
「ひ、貧弱番長だとぉぉぉ!」
番の額に青筋が大量に浮かび上がった。番長と言う名前を侮辱される事は番にとっては己の顔に泥を塗りつけられるのと同じ位に屈辱的な事なのだ。
その屈辱を受けた番の怒りが頂点へと上り詰めようとしていた。
「許さねぇ! 番長の称号を侮辱したてめぇを……俺は絶対に許さねぇぇ!」
激怒の叫びを挙げ、ダイバンチョウは咆哮した。そして、怒りのボルテージが噴火の如く湧きあがり、ダイバンチョウを再び朱く染め上げて―――
「………あり?」
いかなかった。
幾ら怒りのボルテージがマックスになろうとも、ダイバンチョウの姿は全く変わらない。前の時のような熱血モードへ変貌しないのだ。
一体何がどうなっているのか?
「ど、どうなってんだ? 何で熱血モードが発動しないんだ?」
「ふん、とんだ期待外れだな。まさか自分の内なる力も自在に扱えないとはな」
「な、何だと!?」
「教えてやる。お前の言う熱血モードとやらは……こうやる
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