第17話 超必殺! これが俺の番超拳だ!
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なら俺は拳を突き出すぜ」
「ふん、口で言っても分からんか。ならば直接お前の体に教えてやる! この俺がなぁ!」
「何をする気だ?」
「知れた事、こうするまでよ!」
番長仮面は言い終えると右腕を頭上へと伸ばし、指を弾いた。すると轟音と共に何処からともなく巨大なデコトラが姿を現した。
まるで番トラと酷似しているそのデコトラの上に番長仮面が降り立つ。
「根性合体!」
「何ぃぃ!?」
番長仮面がコールし、デコトラがその姿を変える。忽ちデコトラだったそれは巨大な一体の巨人へと姿を変えた。こちらもやはり、色意外はダイバンチョウと酷似していた。
「ゴウバンチョウ、見参!!」
「ご、ゴウバンチョウだとぉ!?」
番は度肝を抜かれる思いだった。まさか目の前にダイバンチョウとほぼ同じ姿のロボットが現れるとは。そんな驚きの感情に支配されていた為か、番の動きが少しだけ遅れてしまった。
その隙を、決してバンチョウ仮面は、そしてゴウバンチョウは見逃さなかった。
「うおっ!」
番に向かいゴウバンチョウの剛腕が放たれる。とっさに横飛びでそれを回避するが、ゴウバンチョウの攻撃は更に続く。人間サイズの番にすら一切容赦をしない。
『番!』
「バンチョウか!」
正に絶好のタイミングだった。番の窮地を察知してかバンチョウが駆けつけてくれたのだ。更に番トラもある。これで条件は互角になる。
「やるぞ、バンチョウ。根性合体だ!」
『おうよ!』
番とバンチョウが合身し、続いて番トラと根性合体を行う。こうして史上最強の喧嘩番長ダイバンチョウが姿を現すのであった。
「ダァァイバンチョウォォォウ!!!」
怒号を挙げて地上に降り立つ。互いに睨み合うダイバンチョウとゴウバンチョウ。こうなれば条件は互角。負ける事はない筈だ。
「ベラベラと御託並べやがって! てめぇを相手に新必殺技を編み出してやらぁ!」
啖呵を切り、一直線にゴウバンチョウ目掛けてダイバンチョウは殴りかかった。硬く握りしめた右こぶしが空を切り凄まじいスピードで放たれる。
これぞ正しく一撃必殺の鉄拳であった。
辺りに衝撃と振動が伝わる。余りの凄まじさに草木は揺れ、風は一瞬波を打った。そして、番は驚愕する事となった。
「どうした? お前の必殺とはその程度なのか?」
そこにはダイバンチョウの放った必殺の拳を涼しい顔で受けているゴウバンチョウの姿があった。その場から全く動いておらず、また後ろに下がってもいない。まるで効いている素振りを見せていないのだ。
「な……んだと!?」
「そんな拳では到底必殺など無理! ましてや拳ですらない。教えてやるぞ番! 男の拳、それ即ち鉄拳とはこう言うものだ!!」
お返しとばか
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