第17話 超必殺! これが俺の番超拳だ!
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さとくたばっちまえぇ!」
「ば、バカ野郎……こんな……ところで死ねるか!」
「強がり言ってんじゃねぇよ! それならこいつも食らっていきな!」
ビームに続いてナノマイト星人が放ったのは大量のミサイルだった。しかも全てがナノマイト鉱石で作られている為か威力はお察しであった。
凄まじい爆発でリングに振動が伝わってくる。爆発と煙が晴れた後、其処にはうつ伏せに倒れ伏したダイバンチョウの姿があった。
「弱い弱い、噂のダイバンチョウってのはこんなもんか? 大した事ねぇなぁ」
「……大した事……ねぇ、だとぉ?」
「あん?」
微かに声が聞こえた。最早虫の息にも聞こえるかすれ声をあげながらも、ダイバンチョウは立ち上がって来たのだ。恐ろしいまでの根性である。
「へっ、まだ俺は生きてるぜ」
「しぶとい奴だなぁ。いい加減くたばれってんだよ!」
「へへっ、くたばる訳にはいかねぇなぁ。こんな俺の為に、外に居る奴らは必至になってんだ。そんなあいつらの為にも・・・俺は、お前なんかに・・・負ける訳にはいかねぇんだよぉぉっ!!」
腹の底から番は叫んだ。心の底から番は叫んだ。仲間達が俺を信じて必死になっている。この俺を信じて必死になっている。そんな仲間達を前にして俺が無様な姿をさらす訳にはいかない。こんな奴に負ける訳にはいかない。
”男を見せろ! 根性を見せろ! どんなに傷つこうがどれほど痛めつけられようが立ち上がって見せろ!”
番は奮い立った。彼の心から熱い何かが込み上げて来ているのを感じた。全身の血液が一斉に沸騰し湧き上がり、体中を燃やすようなそんな感覚だ。
心が燃える。体が燃える。魂が燃える。番の全てが紅蓮の炎の如く赤く燃え上がって行くのを感じる。
【熱血ボルテージ120%突破。熱血モード発動!!】
機械的な音声と共にダイバンチョウのフェイスマスクがはがれ、長ランを模したアーマーが剥がれた。その後に続いて、ダイバンチョウの体から蒸気が噴き出し、ダイバンチョウの表面温度が飛躍的に上昇していく。周囲の景色が揺らぐ。それ程までにダイバンチョウの熱量が上昇しているのだ。
「な、何だこりゃ・・・こんな話聞いてねぇぞ!?」
「覚悟は良いか? 今の俺は手加減なんざ一切しねぇ!」
「く、来るな! 来るんじゃねぇっ!!」
突然のダイバンチョウの変化に動揺したのか、ナノマイト星人は完全にたたらを踏み始めた。パニックを起こし、内臓していた武器をしこたまダイバンチョウ目掛けて発射する。凄まじい程の攻撃に白煙が沸き立ち、目の前が何も見えなくなったとしてもナノマイト星人は攻撃を止めなかった。
ありったけの武器を放つ。それしか今のこいつは考えられなかった。
時間からしておよそ数分位だっただろうか。内臓武器を撃
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