第27話
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「ふう………」
「正直、危なかったぜ………」
戦闘を終えたロイドとランディは安堵の溜息を吐いた。
「そうだ………ユウナちゃんとコリン君は!?」
ユウナとコリンの事を思い出したエリィは声をあげた後、コリンを抱きかかえているユウナにロイド達と共に近づいた。
「…………………………」
「………もう、大丈夫よ。コワイ魔獣はお兄さんたちが退治してくれたから………だから、安心していいわ。」
黙り込んでいるコリンにユウナが優しげな口調で声をかけた。
「ふえっ………うくっ………」
「ちょ、ちょっと………」
するとコリンは今にも泣きそうな表情になり、それを見たレンが戸惑ったその時
「うううううっ………うわあああああああああん!」
コリンは大声で泣き始めた!
「ど、どうして泣くのよ………もう危なくないって言ってるのに………あなたなんか………あなたなんか………本当は助けるつもりなんて………ゼンゼンなかったのに………!」
コリンの行動にユウナは戸惑った後、辛そうな表情で叫んだ。
「………ユウナ………」
「ユウナさん………」
「バカみたい………!……ほんとバカみたい………!見てるだけって決めたのに………!おねえちゃんみたいに絶対に関わらないって決めたのに………!どうして………どうしてユウナは………!」
「ユウナちゃん……」
「…………………………」
仲間達がそれぞれ辛そうな表情でユウナを見つめる中、考え込んでいたロイドはユウナの近くに歩いて膝をつき
「―――君……いや、君とレンの事情は知らない。でも、きっと君は君とレンにとって大切なものを守ったんだ。他ならぬ君自身の手で。その腕に感じてるぬくもりが何よりの証拠だよ。」
優しげな口調でユウナに声をかけた。
「っ………」
「不甲斐ないけど、俺達は君の手伝いをしただけだった。でも、それでも光栄に思う。ユウナ―――君が二人の大切なものを守る手伝いができて。」
「ううっ………ああっ………うわあああああああああん!」
「ふえええええええええええん!」
そしてロイドの言葉を聞いたユウナはコリンと共に大声で泣き叫んだ!
その後コリンを保護したロイド達はユウナと共に支援課のビルに戻った――――
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