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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第27話
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ルークと共に呆れた表情で溜息を吐いたティアにミュウは無邪気な笑顔を浮かべて答え、レンはからかいの表情でガイを見つめた後気を取り直してルークに視線を向けた。

「わかった。じゃあ俺達がアルモリカ村まで先導するからついてきてくれ。」

その後レンはルーク達と共にはカップルを護衛し、アルモリカ村まで無事送り届けた後依頼者に報告し終えた後ルーク達と別れ、クロスベルに戻る為にバスを待ち始めた。



〜西クロスベル街道〜



一方その頃西クロスベル街道に向かったロイド達は途中に止まっている運搬車の運転手から状況を軽く聞いた後、急いでコリンを捜しながら街道を進んで行くと、子供の声が聞こえ、その方向を見ると写真通りの子供が無邪気な笑顔で蝶々を追いかけていたので、それを見て安心したロイド達は保護する為に子供―――コリンに近づいた。

「はあ、あれを追ってここまで来ちゃったのか………」

「ハハ、随分と好奇心旺盛なガキンチョだな。」

「……………………」

無邪気に蝶々を追いかけているコリンを見たロイドとランディは苦笑し、ユウナは複雑そうな表情で黙り込んでいた。

「ふふ、それじゃあ保護するとしましょうか………」

そしてエリィが微笑みながらロイド達にコリンの保護を促したその時

「あっ………!」

「あれは………!」

なんと蝶々を追っていたコリンが段差から現れた狼型の魔獣に囲まれた!



「ふえ………?」

魔獣に囲まれたコリンは首を傾げ

「まずい………!」

「クッ………間に合うか!?」

「あの数だと牽制も………!」

それを見たロイド達がそれぞれ武器を構えたが、コリンが魔獣に襲われる事を防ぐことが間に合わない事に気づいて表情を歪めたその時!

「………っ……!」

ユウナは大鎌を構えて魔獣達に凄まじいスピードで詰め寄り

「ハア……!?」

「ユウナさん……!?」

それを見たランディとティオは驚いた。



「はわ〜っ………」

一方魔獣に囲まれたコリンが呆けていたその時!

「さがりなさいッッ!!」

大声のユウナの警告が聞こえ

「邪魔よっ!!」

コリンの傍に現れたユウナがクラフト―――カラミティスロウを放って、数体の魔獣を真っ二つにして絶命させた!

「…………………」

それを見たコリンが呆けたその時、ユウナはコリンを抱きかかえて、後ろに跳躍し、ユウナと交代するかのようにロイド達が駆け付けた!

「お兄さんたち、お願い………!」

「―――任せろ!」

「残りは片付けるぜ!」

そしてロイド達は狼型の魔獣との戦闘を開始し、協力し合って、若干苦戦しながらも魔獣達を倒した!

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