2部分:第二章
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からじゃ遅いからね」
「じゃあ頼んだわよ」
「何かないようにしなさいよ」
「何でまたそんな」
僕が唖然としていると。その僕にまた言ってくる彼女達だった。
「だから。お姫様にはナイトが必要なの」
「若し何かあったらどうするのよ」
「たまたまあんたがいるからね」
「だからよ。いいわね」
「ひょっとして君達って」
僕もわかった。察することができた。それで女の子達に尋ねた。
「僕を。あの娘と一緒に」
「はい、そこから先は言わない」
「いいわね。とにかく頑張りなさいよ」
「こんなチャンス用意するお人よしなんて滅多にいないんだからね」
「それもこんなに大勢」
女の子達は今度は僕の背中や肩をぽん、と叩いてきた。何かお姉さんみたいな感じで。
こうして僕は毎朝彼女と一緒にいることになった。その間もやっぱりだ。
彼女の方から話していって僕は応える。僕からはとても話を出せなかった。
けれど毎日一緒にいられる様になって僕にとっては夢みたいだった。
その夢みたいな中でだ。僕に彼女が言ってきた。
今は登校の電車に乗っていてそこから降りた。その時だった。
「ねえ。ずっと一緒にいるじゃない」
「うん、朝はね」
「それでだけれど」
少し俯いた感じでだ。僕に言ってくる。
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