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Blue Rose
第十四話 表に出てきてその十

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「そのことが大事なんだね」
「気付くことは大事よ」
「それで大きく違うんだね」
「そうなのよ、知るか知らないでもね」
「全然違うんだね」
「そうなの、何かを知っていると」
 そうであるならというのだ。
「それだけで大きなことなのよ」
「医学についてもだね」
「そう、お医者さんは医学について知ってるからね」
「だからなんだね」
「お医者さんになれるのよ」
「医学について勉強してだね」
「お医者さんになれるだけの知識が備わったから」
 だからだというのだ。
「お医者さんになれたのよ」
「そうなのね」
「そう、お医者さんもそうで」
「他の人達もだね」
「知っていることは大きなことで」
「気付くこともだね」
「武器なのよ」
 そうなるというのだ。
「私達にしてもね」
「僕も」
「私も気付いたのよ」 
 微笑んでだ、優子は弟にこうも話した。
「優花、貴方が私にとってかけがえのない人だってね」
「弟だから、僕が姉さんの」
「ずっと一緒にいるね」
「そのことに気付いたから」
「そう、何があっても守るって決めたから」
「そうだったんだね」
「そうよ、気付いたから」
 優子もまた、というのだ。
「一緒にいるのよ」
「そうなのね」
「そして優花も気付いたわね」
「姉さんがいてくれて龍馬もいてくれている」
「そのことを忘れないでね」
「わかったよ、姉さん」
 優花もまた微笑んで優子に応えた、そしてだった。
 あらためて自分自身の未来に向かうことにした、その中で。
 優花は徐々にであるが確かに身体が変わってきていた、体毛は髪の毛は多くなっていったが脛や腕のそれはなくなり。
 身体つきもだ、さらにだった。
「丸くなってきてるな」
「うん、柔らかくなってね」
 肉がとだ、優花は更衣室で体育の後の着替えをしながら龍馬に話した。
「それで何か動きも」
「変わってきたか」
「そんな感じなんだ」
「そういえばな」
 龍馬もこう優花に応えた。
「男と女で骨格が違うんだよな」
「そうだよね」
「骨格もか」
「徐々になんだね」
「変わっていってるんだな」
「そうなんだね、僕も」
「だからだな」
 龍馬も納得して頷いた。
「動きも変わってきたか」
「骨格自体が変わってきたから」
「そういえば肩幅がな」
 龍馬は優花の身体を見た、見れば。
 その肩幅はだ、以前よりもだった。
「小さくなってるな」
「そうだよね」
「それで腰の辺りがな」
「大きくなってきているんだ」
「女の子の体格になってるんだな」
「そうみたいね」 
 優花も自分の身体を見ながら言う、確かに以前はより肩幅があったし腰も小さかった。だが今ではなのだ。
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