1部分:第一章
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暇だけれど」
僕の部活は吹奏楽部だ。とはいっても今日は休みだ。だから暇だった。
その暇な僕にだ。女の子達は言ってきた。
「じゃあ今から付き合ってくれるかしら」
「いい?」
「付き合うって?」
「付き合うっていっても私達じゃないから」
僕が尋ねるとだ。女の子達はにこりと思わせぶりに笑ってこう言ってきた。
「いい?ちょっとだけね」
「ある娘と付き合って欲しいのよ」
「誰かな、その娘って」
話が見えなかった。それでだ。
僕は女の子達に首を捻って尋ねた。するとだ。
女の子達は自分達の後ろからある娘を連れてきた。その娘は。
彼女だった。彼女の顔を見て僕は息が止まりそうになった。心臓が口から飛び出るかと思った。
その僕にだ。女の子達はさらに言ってくる。
「この娘をちょっとね」
「家まで送り届けてくれる?」
「そうしてくれる?」
「最近物騒だからね」
にこにことして。女の子達が僕にさらに言ってくる。
「いいかしら。そうしてくれて」
「どうかしら」
「ええと。それは」
「まさかと思うけど」
女の子の一人がそのにこにことした顔で僕を見て言ってきた。
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