ずっと友達で
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第三者side
光が外へと漏れ出ている大空洞の入り口。その中は、天竜と悪魔の激しい戦いで崩れつつあり、敗者は大きく口を開けて地面に沈んでいる。
だが、勝者である少女には一切の笑顔はない。その理由は、音を立ててカウントダウンを刻むフェイスにあった。
「間に合わなかった・・・」
大陸すべての魔力を消し去るフェイス。それの発動に待ったをかけるためにドクゼリ渓谷の大空洞にやって来たウェンディとシャルル。しかし、その目的を果たすことができず、二人は絶望にうちひしがれている。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
涙を流しながら自分にすべてを委ねてくれた仲間たちに謝罪をするウェンディ。すると、彼女から離れたところで、力を使いきり休んでいたシャルルが、ゆっくりと立ち上がる。
「方法がないわけじゃ・・・ないわ」
「え・・・」
諦めかけていたウェンディの耳に届いた彼女の言葉。シャルルはおぼつかない足で立ち上がり、わずかに残るフェイスの残骸へと歩を進める。
「フェイスは今、大量のエーテルナノを吸収してる。そのエネルギーを別の属性に変換できれば、自律崩壊魔法陣が発動して、フェイスは自爆するはず」
「そんなこと・・・どこで知ったの?」
なぜ彼女がそのような知識を持っているのか、ウェンディはわからずに質問する。それに対し、シャルルは振り向かずに答える。
「未来・・・私の予知能力」
シャルルは彼女の親であるシャゴットと同じように未来を見る能力がある。彼女はその能力を使い、今話した知識を手に入れたのであった。
「フェイスの発動しない未来を予知・・・ううん。正確には検索したの。いくつも存在する未来の可能性の中から、フェイスの発動しない未来を見つけ出した」
「すごい・・・」
以前までたまに見える、もしくは無意識にしか見ることができなかったシャルルの未来。しかし、彼女は今、己の力で好きな未来を見つけ出すことができるようになった。それを聞いたウェンディは、感心してそう呟く。
「確か、未来の私はここの魔法陣をこうやって動かして・・・」
「シャルル・・・本当にすごい」
何度も目を閉じ、未来の自分の動きを確認しながら魔法陣を操作していくシャルル。
「こうやって、文字を入力」
カタカタと文字を打ち込むと、中心の円に周りの円が集まり、×印が浮かび上がる。
「エネルギーを変換させる準備ができたわ」
「これで・・・私たち・・・」
「ここまでなの」
「え?」
見えてきた希望に頬を緩ませていたウェンディ。しかし、シャルルのその言葉に、表情が固まる。
「この先の未来は真白・・・もう・・・ないの」
「どういうこと?」
シャルルが何を言いたいのかわからないウェンデ
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