ずっと友達で
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しかし、その攻撃はウェンディには当たらない。速度を増した天竜は容易くそれを回避すると、彼の背後の壁をかけ上っていく。
「甘い!!数珠丸!!」
その彼女の行動パターンを読みきっていたエゼル。彼は振り向き様に衝撃波を打ち出し彼女を切り裂こうとする。
「はっ!!」
「ぐっ!!」
だが、ウェンディはさらにその上を行っていた。エゼルの攻撃をすり抜け、蹴りを打ち出し地面に叩きつける。
そのすぐあと、エゼルが長い足でウェンディを蹴り落とし、反撃を見せる。
「ぐおおおおおっ!!」
叫びながら拳をウェンディに向けるエゼルと、真剣な表情で敵に突撃するウェンディ。
4分07秒
二人の戦いが熱を帯びているその頃、フェイスの発動時間まで四分を切ろうとしていた。
それと共に、周囲を照らしていたフェイスがさらに輝き始める。それは、周囲のエーテルナノを吸い込み始めている証拠だ。
「ウェンディ・・・もう・・・時間が・・・」
「わかってる。これで決める!!」
ウェンディの手には白い風が大量に集まっている。すると、エゼルの周りに変化が起きていた。
「ああ?なんだこれは・・・風?」
エゼルを囲むように吹き荒れる風の壁。それは、彼の動きを封じ、ウェンディの必殺技を繰り出すためのものだった。
「滅竜奥義!!照破!!天空穿!!」
彼女の腕が放出された巨大な風の渦。それは、風の檻に閉じ込められたエゼルを飲み込んだ。
「俺の呪法はすべてのものを切り裂く。妖刀!!三日月!!」
ウェンディの滅竜奥義を、両手を振るうことによって粉々に粉砕するエゼル。
「うわああああああ!!」
彼に魔法を斬られたウェンディは、その衝撃で吹き飛ばされる。
「ウェンディ!!」
「ハハハハハッ!!」
地面に叩きつけられるウェンディ。それを見たエゼルは高笑いをすると、腕を剣へと変えていく。
「斬撃モード!!」
先程までの姿から大きく変わり、腕が黒い剣になり、顔を仮面で覆わせたエゼル。
「俺の妖刀の切れ味は、さらに増すぜ!!」
パワーアップしたエゼルは倒れているウェンディに接近していく。
3分43秒
「ウェンディ!!時間が・・・」
みるみるなくなっていくタイムリミット。まもなく起動するフェイスなの目に、光が点り始める。
「ハハハハハッ!!」
剣へと変化した腕を振るって目の前の竜を切り刻もうとするエゼル。
(私は・・・)
「!!」
容赦なく繰り返される攻撃。ウェンディはそれをすべて見切って交わすと、一度距離を開けて敵を見据える。
(この空間を・・・支配してるんだ!!)
鋭い目付きでエゼルを睨む天竜。彼女がさらに魔力を解放すると、さっきの
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