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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第八話 アスカとシャーリーのBLW
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とティアナに手を振る。

「あー、本当にダウンしてるね」

アルトさんはソファーでコックリコックリしているキャロをのぞき込んだ。

「なんでアルトさんが?」

ふと、そんな疑問が湧いたので聞いてみた。

「キャロと同室が私だからだよ。へへ、まあお姉さんを頼まれたんだよね」

ちょっと照れ笑いを浮かべながら、アルトさんはキャロを抱え上げた。

意外と力持ちさんだな。

「くきゅ?」

その様子を見ていたフリードが、フワリと飛び上がって……あろう事か、アルトさんの頭に止まりやがった。

「こら、フリード!失礼だろ!」

オレがフリードを叱ろうとすると、アルトさんがそれを止めてきた。

「いいよ、アスカ。フリードも疲れてるもんね」

ニコニコと笑いながらそう言ってくれた。

なにこの人。ただの女神か?優しすぎるぜ。

「すみません、アルトさん」

「気にしない、気にしない。キャロは責任もってお風呂いれてご飯食べさせるから、安心してね」

じゃあまたね、と言ってアルトさんはキャロとフリードを連れて行ってくれた。

「いい人だなあ」

シミジミと感じるね。しかも、サバサバしていて話しやすいし。

「じゃあ、アタシ達も退散しますか?」

ティアナがそう言い、その場は解散となった。

オレはエリオを担ぎ上げ、待機所を後にする。

「さて、と。明日の朝、筋肉痛で大変だぞ、エリオ」

たぶん聞こえてないだろうエリオに言う。

だが、想像の斜め上を行く騒動になろうとは、この時のオレは思ってもいなかった。





「うぅ……イタッ!」

頭上からの苦痛の声で、オレは目が覚めた。

時計を見ると、6時55分だった。スバル達が起こしに来るのに、あと15分くらいはかかるかな?

「エリオ、起きたのか?」

ベッドから抜け出して、二段ベッドの梯子を上って様子を見る。

「は、はい。でも、身体中痛くて」

苦しそうに呻くエリオ。

あー、やっぱそうなったか。

モゾモゾ動こうとするエリオだが、その度に顔を歪める。

こりゃ、キャロのヒーリングだけじゃ間に合わないかもな。

訓練が始まる前に、シャマル先生に診てもらった方がいいかも。

「昨日、整理運動してなかったからな。ホレ、掴まれるか?」

エリオを抱き抱えて梯子を降りたオレは、とりあえずイスに座らせる。

「すみません、ありがとうございます」

律儀にお礼を言うエリオ。真面目なヤツだな。

「いいって。でも、動けそうか?」

オレが聞くと、エリオは少し身体を動かしてみた。が、痛みが走ったのか、すぐに顔を歪める。

「ちょっと…無理そうです。どうしましょう」

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