3部分:第三章
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テレビはなくてもいいみたいだけれどな」
「流石に冷蔵庫はあるだろ」
「だから寄り道なんかするなよ」
「うん、わかったよ」
僕は彼等の好意の言葉に頷いた。そうしてだった。
今度はここまで来た商店街を引き返してそれで女子寮に向かった。流石に往復は文化部には辛い。けれどそれでもそんなことは言っていられなかった。
何とか女子寮まで来る。その門のところまで来るとだった。
もう女の子達が何人か待っていた。自衛隊の基地の壁みたいな壁に覆われた四階建ての寮の門の前にいてそこから僕が来るとすぐにこう言ってきた。
「早いわね、もう来たの」
「あっという間じゃない」
「学校から出てミスタードーナツまで行ってよね」
「それでここまで来た割には」
「結構早いじゃない」
「急いだからね」
実際にそうした。額にはうっすらとだけれど汗まである。
「ドーナツの中にはチョコレートだってあるしね」
「それでなのね」
「急いでここまで来たのね」
「あの娘の為にそこまでって」
「あんたもやるじゃない」
「やるとかそういうのはいいからさ」
本当に今はそれよりもだった。
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