第112話
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〜アルセイユ・ブリッジ〜
「あれ………今、何か聞こえなかった?」
「そう?レンには何も聞こえなかったけど。」
ギルバートが悲鳴を上げながらドラギオンから逃げて行くその頃、エステルは首を傾げて呟き、エステルの言葉を聞いたレンも首を傾げ
(………………)
(やれやれ………)
(まあ、ここは黙っておいた方がよさそうね………)
(アハハ………)
(フフ………せっかく自分から囮を申し出たのだから、望み通り囮になってもらえばいいでしょう………)
(そうだね。キャハッ♪)
(……………自ら囮になった彼の名誉の為にも、ここは黙っておいた方がよさそうですね………)
ギルバートの悲鳴が聞こえていたリウイとリフィアは呆れた表情をし、カーリアンとプリネは苦笑し、ファーミシルスとエヴリーヌは口元に笑みを浮かべ、ティオは静かな様子で目を伏せた。するとその時、ティオの前にある装置が赤く光った。
「!前方120セルジュに巨大な構造物を感知………!どうやら目的地のようです!」
「そろそろ目視できそうだな………ヨシュア君。カメラを回してみてくれ。」
「了解しました。最大ズームで目的地を補足開始……………………………………………!捉えました!モニターに回します!」
ティオの報告を聞いたユリアの指示によってヨシュアは装置を操作し、モニターに目的地を映した。するとそこには巨大な城が映っていた!
「な、なにあれ!?」
「城……なのか!?」
モニターに映った光景を見たエステルとアドルは驚き
「わあ………おとぎ話の光景みたい………!」
「………宮殿…………いや、どちらかというと城と呼ぶべきでしょうか………」
「茫漠たる荒野にそびえ立つ”影の王”の居城か………」
幻想的な景色にティータは目を輝かせ、クローゼは考え込んだ後リシャールと共に真剣な表情で呟き
「フッ、なかなかロマンをかき立ててくれるね。」
「まさに最終決戦の地として相応しい場所だな………」
オリビエとヴァイスは静かな笑みを浮かべて呟き
「あそこに姉様が………」
「ああ………間違いないやろ。それにしても………ずいぶんゴッツイもんを築き上げたもんやな………」
リースは真剣な表情でモニターを見つめ、ケビンは頷いた後苦笑した。
「さて………ケビン殿、どうする?」
「そうですな………注意しながら近付いては入れる場所を捜してみましょう。多分、”影の王”の方でもオレ達を待ってると思います。」
「………了解した。――――アルセイユ、減速開始!目標地点に到達したら周回飛行に入るように!」
「イエス、マム!」
その後アルセイユは幻想的な巨大な城に近づき、周りを周
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