第111話
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルバートの様子をモニターで見ていたエステルは口をパクパクさせて絶句し
「あら?確かあの人形兵器は………」
「あの時の人形兵器か………!」
「まさか人が乗れたなんて………」
ギルバートが乗る人形兵器に見覚えがあったリタは首を傾げ、ケビンとリースは驚いた。
「あ、あの機体………!?やっぱり山猫号を襲ったのはあいつだったんだな………!」
一方かつてギルバートが乗るG-アパッシュに自分達―――山猫号が仕事の途中で襲撃された事を覚えていたジョゼットは怒りの表情でモニターに移るG-アパッシュを睨み
「……なるほど。考えたな………あれなら機動性だけなら、ドラギオンと同じだ。」
レーヴェは静かな様子で頷いた後、口元に笑みを浮かべて呟いた。そしてG-アパッシュに乗ったギルバートはG-アパッシュに付いている武装を次々と放ち、何発かを白銀のドラギオンに被弾させた。
「上手い………!」
「………正直、驚きました。」
ギルバートの様子をモニターで見ていたリースとツーヤは驚き
「へえ、やるじゃない!」
「ヘッ………ただのヘタレかと思ったら根性見せるじゃねえか。」
「うんうん!見直しちゃいましたよ!」
シェラザード、アネラス、アガットは感心していた。
「ふむ、しかしあれでは撃墜するのは難しそうだな。」
「………そうですね。やはりこちらも反転して迎撃した方が………」
一方ミュラーは難しそうな表情で呟き、ミュラーの呟きに頷いたユリアは提案をしようとしたその時
「………それには及ばないと言っただろう!」
ギルバートの声が艦内に響き渡り、そしてモニターにギルバートの顔が映り
「あ。」
それを見たユリアは呆けた声を出した。
「いいから先に行きたまえ!どうせ僕が付いていっても戦闘の役にはあまり立たない!ならばここでせいぜい目立たせてもらうさ!」
「………君は………」
ギルバートの提案を聞いたユリアは真剣な表情でモニターを見つめ
「なあに、撃墜できないまでもこのまま攪乱することはできる。頃合いを見て離脱してそっちに追いつかせてもらうさ。」
「……………………了解した。武運を祈る。」
ギルバートの説明を聞き、静かに頷いた。
「フッ、そちらこそね!」
そしてギルバートは通信を切り、モニターは真っ暗になった。
「ギルバート………」
「やれやれ………良い所を持っていかれたな。」
「ま、あいつの腕なら多分心配ないんじゃない?ボク達の山猫号もかなり苦戦させられたし。」
ギルバートの決意を知ったエステル、ジン、ジョゼットはそれぞれ微笑み
「確かに………ここは兄さんを信じるか。」
「…
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ