第09話 海域偵察任務
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先の遠征の成果として、神威鎮守府がある島の周辺海域に関しての海図を手に入れた私達。
その手に入れた海図に記された情報の信憑性を確かめるという任務を受けて、妙高さんを旗艦にした、天龍さんと吹雪の三人で編成で方方へ偵察を行うことになった。
私達の任務は、実際に海を見まわって海図の正確度を確かめていき、もしも情報が正しいけれど古くなっているならば、最新の状況に更新していくというもの。今後の航海をより安全にするための情報収集となるので、非常に大事な任務である。
さらに、手に入れた海図によって神威鎮守府のある島から少し離れた所には、同程度の大きさの島や少し大きめの島が点在している事が明らかになった。
それらの島も調べる必要が有るということで、可能なら上陸してみて、島に住んている人間が居た場合にはその人達の事について、生活の様子、その島にある村や街の発展具合を観察して記録し、情報をなるべく収集するようにと提督からの命令だった。
海を縦横無尽に進むので、今度こそ深海棲艦と遭遇して戦闘が起きる可能性があるかも知れない。だけど、その事に関してはあまり心配してはいなかった。
なぜなら、20.3cm連装砲という中口径だけど破壊力のある砲を装備していて、重装甲による優れた防御力もある妙高さんを旗艦にして、激戦をくぐり抜けた経験を記憶に持っていて頼もしい天龍さんが一緒に編成されているので、もし敵と遭遇しても2人が居れば負ける可能性なんて無いと思えるぐらいに頼もしくて、私は安心して偵察任務をこなすことが出来ていた。
偵察任務で海に出ていた私達3人以外で、残りの艦娘である加賀さんと長門さんは、海には出ずに鎮守府内で仕事をしていた。
長門さんは、万が一の備えとして鎮守府に敵襲があったという場合を想定した鎮守府の守備を務めていた。
現在の神威鎮守府に存在している艦娘は、今のところ計5人。その中で、決戦の主力を務める事が可能な戦艦であり、神威鎮守府の現在の最大戦力であるのは、間違いなく長門さん。
神威鎮守府には、不思議な事に今までに一度も深海棲艦による襲撃が無かった。しかし、それだけでは今後も鎮守府に襲撃は無いだろうと安心は出来ない、むしろ敵は戦力を蓄え準備してから一気にやってくるという最悪な状況も考えていた提督は、とりあえず最強戦力を守備に用意しておいて、襲撃に対応できるように、という方針を取った。
単純に長門さんは、戦艦なので海に出るには資源の問題が有って、燃料や弾薬の消費量を考えると何度も海に出て調べるという、回数が必要になる偵察任務には向いていないことは明らかであり、編成から一番最初に外されていたという事実も有る。
そして、鎮守府に留守組であるもう一人の加賀さんは
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