第一章 色褪せぬ恋
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わ。
夜はお誕生日のお祝いもしないとね。」
祐未は陽介の写真を手に取り、そっと口づけして袱紗(ふくさ)に包んだ。
それを紫の手提げ袋に入れ、大事そうにバッグへしまった。
供えた海苔巻きは祐未が食べ、ビールは旅館に持ち込むことにした。
携帯の時計を見ると、ちょうど正午になるところだ。
今丘を下れば、十二時半のバスに間に合う。
「じゃ、これから秩父へ出発よ! ちゃんと着いてきてね。」
そう言うと、祐未は日傘の柄を握り直し、
空の桶とバッグを重ねて持つと、バラの遊歩道へ向け勇んで歩き出した。
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