1部分:第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
つもでれでれしてるとな」
授業はとりあえず置いてだった。先生は僕にさらに言ってくる。
「誰だってわかるぞ」
「先生もだったんですか」
「わしだけじゃないからな」
僕と彼女のことを知っている先生は他にもいるというのだ。
「教頭先生まで皆知ってるからな」
「何でですか。誰も言ってなかったじゃないですか」
「言う必要あるのか?あんなわかりやすいことを」
「うう・・・・・・」
「学生の本分は恋と勉強だ。だがな」
ここでは先生らしく。先生は僕に少し真面目な顔になって言ってきた。
「勉強する時は専念しろ。いいな」
「わかりました」
授業中に皆に周りからくすくすとされながら僕は先生に応えた。そうしてだった。
僕はその日とにかく彼女のことを考えてばかりだった。放課後が待ち遠しかった。
昼にもだ。特に寮の女の子達が言ってきた。
「で、あの娘の好きなものはね」
「ドーナツ大好きなのよ。知ってるわよね」
「放課後ミスタードーナツで買いに行ったら?」
「そうしたら?」
「ドーナツね」
僕は真面目に彼女達の言葉を聞いて考え込んだ。
「そうだね。それじゃあね」
「そうそう。それで寮の前に来たらね」
「後は私達が渡しておくから」
「間違っても自分で食べたりしないから安心してね」
「あの娘に渡しておくから」
「そんなの当たり前だろ。僕はお見舞いであの娘に買うんだよ」
このことはかなり真面目にだった。僕は彼女達に言い返した。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ