機動戦艦ナデシコ
1361話
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ろう。
結構長い間シロガネを動かしているのだから、その辺は当然なんだろうが。
「向こうはどう動いていると思う?」
俺の側に移動してきた千鶴がそう告げるが、正直その辺はどうなんだろうなというのが強い。
「ヤマダと似たような性格の奴が多いって話だから、下手をすればいきなり戦闘状態になる可能性もあるだろうな。……まぁ、さすがに木連の全員が全員そういうタイプだとは思わないけど」
いや、もしそうだとすれば、木連は国として回っていないんじゃないだろうが。
……その状況で国が纏まっているとすれば、それはそれで少し面白い。
そんな風に話しながら、十数分。やがて目的の座標へと到着する。
「へぇ」
映像モニタに映し出されたその軍港の姿に、感心の呟きを漏らす。
何故なら、それは一見すると単なる小惑星にしか見えなかったからだ。
どうやらあの岩塊の中身をくり抜き、軍港として使っているのだろう。
まぁ、木星なんて場所に拠点があるんだから、考えてみればそれは当然なのかもしれないな。
「艦長、誘導ビーコン来ました」
量産型Wの言葉に、ナタルは頷いて口を開く。
「よし、誘導ビーコンに従って軍港に入れ。ただし、何かあった時にはすぐに対応出来るようにしておけ」
「了解」
こうしてシロガネは軍港の中へと進んでいく。
……さて、これからどうなるかだな。
出来れば連合軍との間に和平を結ばせる事が出来ればいいんだろうけど……それは難しそうだし。
未来の難しさを考えながら、俺は軍港の様子を観察するのだった。
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