9部分:第九章
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もうどれだけの時間が経ったかわからなくなったのに
牡丹を見る度に思い出す
貴方のことを あの日私が止めていたら
貴方はいなくならなかったのに
牡丹は今日も咲いていて その赤い花びらを見せてくれるけど
私の心にもう貴方はいない 牡丹はもう咲きはしない
そんな冬の辛い日々を 私は一人じっと耐えるの
牡丹の花が散るその日まで また泣いて過ごすの
冬の牡丹
牡丹の花を見ると 貴方がいなくなったのを思うわ
ずっと一緒にいられる筈だったのに
あの日から私の時間は動かなくなってしまったけれど
牡丹は今日も咲いている
貴方もいない それでも私は貴方を思うの
思っても仕方のないことだけれど
牡丹は今日も散らずにいて 白い花びらが奇麗に見えているけれど
私はもう牡丹を見ているだけで その心に哀しみが移るの
冬のあの寒い日に 貴方はいってしまったから
牡丹の花が散っても私は 私の心に花は咲かないの
花の心は
そんな冬の辛い日々を 私は一人じっと耐えるの
牡丹の花が散るその日まで また泣いて過ごすの
冬の牡丹
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