終章〜いつか、辿り着く場所〜 第110話
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な様子で尋ね、ジョゼットの言葉にヨシュアは頷いた。
「そうですね………そちらは、どれだけの方に馴染みがある船なのでしょうか?」
「あ…………」
「乗ったことがあるのは彼女と僕………くらいですか。」
しかしセレストの疑問を聞いたジョゼットは表情を暗くし、ヨシュアは考え込んで呟き
「あたしとシェラ姉、エヴリーヌ、それとオリビエも船倉に忍び込んだ経験ならあるけど………」
エステルはかつての事を思い出して声を出し
「ああ、定期船強奪事件の時ね。」
「フッ………今となってはいい思い出だね。」
「そう?狭い所にいたから窮屈だっただけだよ。」
エステルの言葉にシェラザード、オリビエ、エヴリーヌはそれぞれかつての事件を思い出していた。
「それだけですと…………動かすのは少々難しいかと………”白き翼”を甦らせるのを優先した方がいいかと思います。」
「そっか………」
そしてセレストの意見を聞いたジョゼットは肩を落とした。
「しかし………いずれにせよ願ってもない話です。さっそく準備を整えて”アルセイユ”に向かいましょう!」
「ヘッ………そうだな!」
「そうと決まれば………色々と忙しくなりそうだ。」
一方ユリア、アガット、リシャールはそれぞれ明るい表情になって言った。
「ただし一つだけ………もし、あの”白き翼”で”影の王”のいる場所まで向かうとしたら…………もう、この”庭園”には戻れなくなってしまうでしょう。」
「あ………」
「”方石”の転位が…………出来なくなってしまうのですね?」
そしてセレストの忠告を聞いたリースは声を上げ、クローゼはある事を推測して尋ねた。
「ええ、その”方石”の転位機能は”庭園”から離れすぎてしまうと働かなくなってしまいますから。もし出発するのであれば……覚悟していただく必要があります。」
「そっか………」
セレストの説明を聞いたエステルは納得した様子で頷き
「こいつは一度、全員揃って鍛え直す必要があるかもしれんな。」
「そ、そうですね!足手まといにならないよう、ウォーミングアップしなくちゃ!」
「各地の”扉”を開けるのもこれが最後の機会というわけか。」
「勿論、最後の戦いに向けて新たな装備を用意する必要もあるね。」
ジン、アネラス、オリビエ、ウィルはそれぞれの意見を言った。
「そんなら……一旦オレも先導から外れますわ。必要があるなら”方石”や”星杯手帳”の使い方も教えます。みんな、悔いの残らへんようできる限りのことをしましょうや。」
そしてケビンは仲間達を見回して提案し
「応!」
仲間達全員はケビンの提案に力強く頷いた。
その後全ての
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