暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
終章〜いつか、辿り着く場所〜 第110話
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な様子で尋ね、ジョゼットの言葉にヨシュアは頷いた。

「そうですね………そちらは、どれだけの方に馴染みがある船なのでしょうか?」

「あ…………」

「乗ったことがあるのは彼女と僕………くらいですか。」

しかしセレストの疑問を聞いたジョゼットは表情を暗くし、ヨシュアは考え込んで呟き

「あたしとシェラ姉、エヴリーヌ、それとオリビエも船倉に忍び込んだ経験ならあるけど………」

エステルはかつての事を思い出して声を出し

「ああ、定期船強奪事件の時ね。」

「フッ………今となってはいい思い出だね。」

「そう?狭い所にいたから窮屈だっただけだよ。」

エステルの言葉にシェラザード、オリビエ、エヴリーヌはそれぞれかつての事件を思い出していた。



「それだけですと…………動かすのは少々難しいかと………”白き翼”を甦らせるのを優先した方がいいかと思います。」

「そっか………」

そしてセレストの意見を聞いたジョゼットは肩を落とした。

「しかし………いずれにせよ願ってもない話です。さっそく準備を整えて”アルセイユ”に向かいましょう!」

「ヘッ………そうだな!」

「そうと決まれば………色々と忙しくなりそうだ。」

一方ユリア、アガット、リシャールはそれぞれ明るい表情になって言った。

「ただし一つだけ………もし、あの”白き翼”で”影の王”のいる場所まで向かうとしたら…………もう、この”庭園”には戻れなくなってしまうでしょう。」

「あ………」

「”方石”の転位が…………出来なくなってしまうのですね?」

そしてセレストの忠告を聞いたリースは声を上げ、クローゼはある事を推測して尋ねた。

「ええ、その”方石”の転位機能は”庭園”から離れすぎてしまうと働かなくなってしまいますから。もし出発するのであれば……覚悟していただく必要があります。」

「そっか………」

セレストの説明を聞いたエステルは納得した様子で頷き

「こいつは一度、全員揃って鍛え直す必要があるかもしれんな。」

「そ、そうですね!足手まといにならないよう、ウォーミングアップしなくちゃ!」

「各地の”扉”を開けるのもこれが最後の機会というわけか。」

「勿論、最後の戦いに向けて新たな装備を用意する必要もあるね。」

ジン、アネラス、オリビエ、ウィルはそれぞれの意見を言った。

「そんなら……一旦オレも先導から外れますわ。必要があるなら”方石”や”星杯手帳”の使い方も教えます。みんな、悔いの残らへんようできる限りのことをしましょうや。」

そしてケビンは仲間達を見回して提案し

「応!」

仲間達全員はケビンの提案に力強く頷いた。



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