終章〜いつか、辿り着く場所〜 第110話
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れた人達もいます。私もその中の一人。」
「ええ……そのお蔭で私達もようやく共に笑い合える事ができるのですから………」
「はい………多くの仲間ができ……娘とも和解でき………過去の因縁も断ち切り………そして愛する人もできた………こんなにも幸せな気持ちになったのは生まれて初めてです。」
「ああ……もし取り込まれていなかったら………今こうして全ての記憶を思い出し、サティアと出会う事もなかったしな………」
「ええ………感謝をしたいのは私達の方………こんなにも多くの人達から暖かい気持ちで接してもらったのは初めてよ………」
(フッ………我としてはこれほどの血がたぎる戦いを幾度も経験させてくれた事に礼をしたいぐらいだの。)
一方エクリア、イリーナ、シルフィエッタ、セリカ、サティア、ハイシェラはそれぞれ微笑み
「私も今ではこの”影の国”に感謝しています………今回の事件のお蔭で愛する人と同じ時を歩めるようになったのですから………」
「ああ。ずっとユイドラをもっと良い街にする事ができるようになって、本当に感謝しているよ………それに娘達の成長もずっと見守れるしね……」
「私もずっと好きな人と再会できましたから本当に感謝しています。……それに兄さんともちゃんとしたお別れができましたし………」
「私はもう会えないと思っていたアドルさんとまた会えた事もとても嬉しかったですし………こんなにも多くの方達と仲良くなれるなんて夢にも思いませんでした。」
続くようにセラウィ、ウィル、エレナ、フィーナはそれぞれ微笑み
「………俺としてもこの”影の国”には感謝している。懐かしき戦友達や父上達と再び出会えたのだからな………」
「リウイ様………」
リウイは静かな笑みを浮かべ、ペテレーネは微笑みながらリウイを見つめ
「はい。またこうして皆さんと出会える事は”奇蹟”と言ってもおかしくないでしょう………」
「ええ。フフ………生まれ変わった人と共に戦うなんて体験、私達が初めてでしょうね………」
「そうですね。………ですがそのお蔭で生まれ変わった者に私達の全てを受け継がせることができたのですから………」
「……私も子孫や私の意志を継ぐ者に私の持つ技を受け継がせる事ができ………本望です。」
「自分も同じだ。血は繋がっていなくても先祖代々から受け継いで来た意志を伝える事ができたのだからな………」
ティナ、ラピス、リン、シルフィア、ティファ―ナはそれぞれ微笑みながら頷いた。
「………皆さん………」
仲間達の様子を見たリースは微笑み
「はは……まったく………あんたら、ほんまアホやな。揃いも揃ってお人好しすぎるっちゅうか………こっちは最初から最後まで利用するつもりだけやったのに…
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ