終章〜いつか、辿り着く場所〜 第110話
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「言うな、カリン……頭が痛くなってくる…………」
マリーニャとシェラザード、プリネ、レーヴェは呆れて溜息を吐いた。
「え、えっと……そう言う問題なんですかね?」
仲間達の様子を見たケビンは戸惑った様子で尋ね
「ま、別にお兄さんのことかばうわけじゃないけど………ある意味、”影の国”に選ばれたのがお兄さんだったのは幸いだったかもしれないわね。」
「へ………」
「それは一体………!?」
レンの言葉に驚き、リースと共にレンに視線を向けた。
「お兄さんの”聖痕”はかなりの支配力を持っているわ。”影の国”が曲りなりにも秩序を保っているくらいにはね。でも、果たしてそれが他の人のトラウマだったりしたらその秩序は保てたかしら?」
「あ………」
そしてレンの推測を聞いたケビンは呆けた声を出し
「混沌を制御しきれずに”影の国”が暴走していた………その可能性もあったわけだね。」
ヨシュアが続きを答え、レンに視線を向けた。
「うふふ、さすが話が早いわね。その場合、もっと沢山の人が取り込まれてた可能性もあるわ。ま、それはそれで楽しいお茶会になりそうだけど♪」
「レ、レンちゃん………」
「さすがにそれは勘弁してほしいよ………」
「全くよ………カーリアン一人いるだけでも我慢しているというのに………」
「なんですって〜!?それはこっちの台詞よ!」
「あら。それはいい考えだね♪」
「沢山の人達と………もっと………仲良く…………楽しい………」
レンの話を聞いたミントとツーヤは苦笑しファーミシルスは不愉快そうな表情で頷き、カーリアンはファーミシルスを睨み、リタとナベリウスは微笑んだ。
「はは……ま、そういう意味でも気に病む必要はないだろうさ。」
「立場も違えば生き様も違う………だが、この場にあって我々はすでに運命共同体だ。」
「そうそう。困った時はお互いさまですよ。」
「僕達は君の仲間だしね!」
「仲間の悩みは僕達の悩みでもあるんですから。」
「みんな一緒に頑張るの!」
「それに”輝く環”に関してはリベール王国の問題でもあります。むしろケビンさんの方が巻き込まれた側かもしれません。」
「そういう意味でも、ケビン殿。これまで通り是非とも我々を導いて欲しい。半年前のあの事件を本当の意味で解決するためにも。」
「そうね。”影の国”にとって重要な貴方が私達にとって鍵となる人物よ。」
ジン、リシャール、アネラス、アドル、ナユタ、ノイ、クローゼ、ユリア、エリザスレインはそれぞれケビンを見つめてケビンに非がない事を伝えたり、ケビンに微笑んだ。
「それに…………この”影の国”に取り込まれて救わ
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