第108話
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の耳打ちを聞いたリースは顔を真っ赤に染め、リタを睨んだ。
「?2人とも一体どうしたんや?」
2人の様子に首を傾げたケビンは尋ねたが
「何でもない!!」
「あ、ああ…………」
リースの叫びを聞き、戸惑った様子で頷いた。
「………しかし参ったな。”白面”を倒したはいいが………どうやったらその馬鹿でかい門を開くことができるか………3人で力を合わせたとしてもビクともしなさそうな感じやし………」
「………うん。でも、せっかくここまで辿り着いたんだもの………こうなったら力づくで破壊するしか。」
「フフ、それはいい提案ですね。あの門には”冥き途”の見習い門番として怒りを感じていますし。」
「だから過激な方法は最後の手段にしとけって……というかリタちゃんまでリースの影響を受けてるやんか……………それに、この”煉獄”を規定する一番重要かもしれへん構造物や。そう簡単に破壊できるとは………」
リースとリタの提案に冷や汗をかいて呆れたケビンは気を取り直して、真剣な表情で考え込んだ。すると
「お〜い………!」
聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「この声は……!」
「ウ、ウソやろ……?」
「こんな所にまで飛ばされたんですか……?」
声を聞いたリースは驚き、ケビンとリタは信じられない表情で振り向いた。するとケビン達が来た場所からギルバートが走って近づき、ケビン達の目の前で転倒した。
「はあはあはあはあ………じ、地獄に仏とはこの事だ………」
転倒したギルバートは立ち上がる事なく、息を切らせて安堵の溜息を吐き、ケビン達はギルバートに近づいた。
「ハア………兄さんも非常識な人やな。なんでアンタがこんな所まで入り込んでんねん。」
「ある意味、”奇跡”ですね………」
「………さすがに無理があるかと。あなた………”影の王”と通じていませんか?」
ケビンは溜息を吐いた後、真剣な表情で苦笑しているリタとジト目のリースと共にギルバートを見つめて言った。
「だ、誰だそれは…………ああもう!そんな事を言ってる場合じゃない!いいから逃げろ!追いつかれたら喰われるぞ!?」
一方ギルバートは立ち上がって、ケビン達を見つめて警告した。
「へ…………」
そしてギルバートの警告にケビンが呆けたその時
グルルルル…………
広間に唸り声や翼を羽ばたかせる音が聞こえて来た!
「今のは……!?」
「咆哮と羽ばたき……しかも多い!」
「まさか………!」
それらを聞いたケビン達はそれぞれ警戒した表情をしたその時、ケビン達を囲むかのように大勢の悪魔達が空から降りて来た!
「ひいいいいいいいっ!!」
降りて
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