第108話
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〜煉獄・最奥〜
「………クク……やってくれたな…………だが”影の国”ある限りもはや『私』という概念は不滅……貴様の必死な強がりが果たしてどこまで通用するのか………この煉獄の狭間から見届けさせてもらうとしよう…………フフフ………ハハハハハ……………!」
戦闘が終了し、地面に膝をついたワイスマンは妖しげな紫の光を全身から放ち、不気味な笑みを浮かべながら消滅した!
「はは、必死な強がりか………まったく……痛いところ突いてくるなぁ。」
「え…………」
「ケビンさん?」
ワイスマンが消滅し苦笑しているケビンの言葉に驚いたリースと首を傾げたリタがケビンに視線を向けた時、ケビンは地面に膝をついた!
「ケビン……!大丈夫……!?しっかりして……!」
「ああ……さすがに無理しすぎたわ………でも大丈夫や………前みたいなことにはならへん。もうオレは……オレ自身とルフィナ姉さんにちゃんと向き合うって決めたから……」
「………ケビン…………」
「フフ………」
地面に跪いたケビンの言葉を聞いたリースは優しい微笑みを浮かべ、リタは微笑みながら2人を見つめていた。そしてケビンは立ち上がって、目の前にある巨大な門を見つめた。
「そういやリース。戦っていて疑問に思ってんけど、何でお前にオレの”聖痕”の力の一部が宿ってんねん?」
「……正直わからない。一体どうして私に”聖痕”の力が………」
ケビンに尋ねられたリースは戸惑った表情で答えたその時
(リースさん。リースさんにケビンさんの”聖痕”の力の一部が宿った事に私は思い当たりがありますよ?)
(え、本当ですか?一体何が原因で………)
(ちょっとこちらに…………)
リタがリースに耳打ちをし、ケビンから少し距離を離して説明をした。
(フフ、わかりませんか?ケビンさんの”聖痕”の力と一体化した覚えが。先程実行したでしょう?)
(”聖痕”の力と一体化…………先程実行……?…………………………!!!)
リタの話を聞いたリースは首を傾げて考え込んだが、ある事――――性魔術に思い当たり、顔を真っ赤に染めた。
(その様子だとわかったようですね。つまり、そういう事です。)
(……………………………)
(フフ、これからもケビンさんと性魔術を続けていけばさらに”聖痕”の力を受け取れますから、リースさん、もっと強くなれますね。)
(しません!あんな事はあれっきりです!)
(あら?ケビンさんに”処女”を捧げる時呟きましたよね?『いつか絶対に責任をとってもらう』って。つまりいつか”そういう事”をまたするんでしょう?)
(〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!リタさん!!)
そして可愛らしい微笑みを浮かべたリタ
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