第103話
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…償いのためなんかじゃない………罪悪感を消すためでもない…………ケビンは………ケビンは………っ!」
涙を流し続けるリースがケビンを睨んである答えを言おうとしたその時!
その通り………『罰』を受けたがっているのさ。
辺りに不気味な声が響いた後、なんと”影の王”が現れた!
「あ……」
「現れましたね………!」
「こ、こんな時に………」
現れた”影の王”を見たリースは呆け、リタは真剣な表情で”影の王”を睨み、クローゼは不安そうな表情で見つめた後、武器を構えた!
「フフ………よくぞここまで来た。ここより先は”第九星層”………私が生まれた場所にして全ての星層の礎となる場所さ。」
「やはりそうか………その地に通じるのがこの場所であるという意味………どうやらオレの『確信』は間違いなかったみたいやな。」
「え…………」
影の王を見つめて言ったケビンの言葉にリースが呆けたその時
「フフ、それではあらためて問うとしようか。どうかな、ケビン・グラハム。そなたは本当に………私の素顔を知りたいのかな?」
影の王は不気味に笑った後、ケビンに問いかけた。
「………言うまでもない。とっとと、悪趣味な仮面を外してもらおうか………”影の王”――――いや、ルフィナ・アルジェント!」
そして問いかけられたケビンは”影の王”を睨んで叫んだ!
「ハハハ、いいだろう!」
ケビンの言葉に大声で笑った”影の王”は仮面を外した。すると影の王の素顔はリースの姉であるルフィナの顔だった!
「ね、姉様…………あの時はまさかと思っていたけど………」
影の王―――ルフィナをリースは信じられない表情で見つめていた。
「久しぶりね、リース。フフ……その様子だと”魔弓将”が私の仮面を半分砕いた時から少しだけ疑っていたようね?………そしてケビン………よく私の正体を見破ったわね。」
ルフィナは妖しげな笑みを浮かべてリースとケビンを見回した。
「いや………答えは最初から明らかやった。思わせぶりな言動………そして挑発的な台詞の数々。今まで確信できんかったんは………オレが気づきたくなかったからや。」
「ふふ、そうね。あなたは昔から弱虫だから。まさか私の最強の騎士や異界から呼び寄せた神を倒してしまうとは思わなかった。」
「黒騎士と神………いや”剣帝”と”姫神”のことか………一体、姉さんとどんな繋がりがあるんや?」
「本人からも聞いていると思うけど”剣帝”とは6年ほど前………ある事件で知り合ったのよ。私と彼は対立していたけれどお互い、納得のいく形での落とし所にまで持っていけた。それを彼は『借り』を作ったと受け取っていたみたいね。”姫神”は自分の半身―――エクリア
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