10章〜遠い炎群 〜 第102話
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たの?教会に敵対する何者かの仕業だって聞いたけど………ケビンとあれから一度も会えなかったし………セルナート教官に聞いてもぜんぜん教えてくれなくて…………」
「ま、総長の立場になるとさすがに簡単には話せへんやろ。」
リースの疑問にケビンは答えた後、一息つき
「………まさかこの施設が封印指定された古代遺物の目眩ましに使われてたなんてな。」
「………………………………え。」
意外な答えを言い、ケビンの言葉を聞いたリースは黙り込んだ後、呆けた表情で呟いた。そしてケビンは女神の彫像が彫られてある壁に近づき
「………ここや。」
スイッチらしき場所を押した。すると壁が動き出した!
「!?」
「隠し扉ですか………!」
それを見たリースは驚き、リタは真剣な表情で呟いた。その後ケビンは隠し扉の先へと進もうとしたが
「ま、待ってケビン………!封印指定された古代遺物………まさかこの下には………!?」
仲間達と共に慌てた様子で追いかけたリースに呼び止められ、足を止めた。
「………その通りや。この下にはグランセル大聖堂の地下にあったのと同じ場所………古代遺物の封印に使われる”始まりの地”がある。
「!!!」
そしてケビンの答えを聞いたリースは目を見開いて驚いた。その後ケビン達は地下への長い階段を降り始め、歩きながら過去を話し始めた。
「………あの日。覚えてるとは思うけどオレとルフィナ姉さんは久々に帰省する予定やった。それぞれ別の任務に就いてたからいったん街で合流してから一緒に帰るつもりやったんや。………だけど姉さんの乗るはずやった列車が遅れて………オレだけ先に到着した所でその報せが飛び込んできた……」
リースに説明していたケビンは昔の自分を再び思い浮かべた。
「お前とチビたちが危ない………そう思ったオレは、単独行動で占拠していた猟兵の掃討を決行した。正直、練度は大した連中やなかった。従騎士程度のオレでも一通りの連中を無力化してチビたちと先生を解放できた…………だが、そこにお前はおらへんかった。チビたちから、猟兵の一人が気絶したお前を運んでどこかに向かったと聞いて………手当たり次第に探したオレは何とかこの場を探り当てた………なあ、リース………お前、気がついた時、リボンをしてへんかったやろ?」
「う、うん………でも、どうして……?」
ケビンに尋ねられたリースは戸惑った表情で頷いた後、ケビンを見つめた。
「お前のリボンがな、あの隠し扉の前に落ちてたんや。真新しい足跡もあったから何とか気づくことができたわ。」
「あ………」
「そして………お前を運んだ猟兵を追ってオレはこの場所に降りていった………」
そしてケビン達はついに長
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