機動戦艦ナデシコ
1360話
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がいいだろう。
火星や地球での戦いは情報統制されていたらしいしな。
そうすれば、次からはこんな迂闊な真似をする奴もいなくなる。
『……分かりました。では、今回の件はそちらにお任せします』
少しの沈黙の後、どこかに連絡を取ったらしい白鳥はそう言って頷く。
草壁閣下とやらが許可を出したのか?
向こうもこっちの戦力をきちんと確認しておきたいという思いがあったのは間違いないのだろうが。
「ナタル」
「分かった。……円、イザークとオウカに改めて出撃を」
「ええ」
先程止められたのが、すぐにこうして出撃許可が下りるとなると……イザーク辺りは不満を口にしてそうだな。
「では、白鳥少佐。シャドウミラーの力がどのようなものか……是非ご覧になって下さい。幸い、私達シャドウミラーと木連は無人機を主力とするという意味では同じような構成です」
『無人機、ですか?』
どうやら俺達に関しては完全に情報を漏らされていなかったのか、メギロートについても知らないらしい。
いやまぁ、それはそれで度肝を抜くという意味だと、こっちとしても楽でいいけどな。
映像モニタには、シロガネから出撃していく2機のヒュッケバイン。そしてシャドウとメギロートが映し出されている。
もっとも、ニヴルヘイムと違ってシロガネの格納庫はそこまで広くはない。……いや、同サイズの戦艦に比べれば明らかに広いんだけどな。
そこに搭載出来る戦力は有限だ。
メギロートは俺の空間倉庫に入ってるから幾らでも補充出来るが。
ともあれ、そんな戦力が出撃していき……やがて、バッタの群れと衝突する。
だが、イザークとオウカの操るヒュッケバイン2機にバッタ程度がどうこう出来る筈もなく、シャドウとの攻撃もあって次々に撃破されていく。
今までの戦いでは数の差で撃破される事が多かったメギロートだったが、今回のバッタの数はそれ程多くはない為にミサイルを雨霰と食らって撃破するというのは避けられているらしい。
サークル・レーザーを使ってミサイルを一斉に迎撃し、そのままバッタも撃破していく。
バッタとメギロートには純然たる性能差があり、それを覆す為には純粋にバッタの数を多くするしかない。
だが、先程白鳥が言っていたように、今回の件でバッタを出撃させたのはあくまでも少数の人物だけであり、当然のように出撃してきたバッタの数も少ない。
そうなれば、向こうにとってもメギロートを倒すのは難しくなり、そうして苦戦している間にもシロガネから出撃する戦力は次第に増えていく。
……まぁ、シロガネに搭載されているメギロートの数と、木連の本拠地であるここでの消耗戦となれば……さて、どっちが勝つだろうな。
普通であれば向こうが量で押してきそうだが、木連の一部の暴走だと考
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