機動戦艦ナデシコ
1360話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と?」
『そうです! こちらは貴方達に対して敵意は一切ない……とは言えませんが、それでも交渉をするつもりはあります。草壁閣下もそう言っておられました』
草壁閣下、ね。
どうやらその人物が木連の中心人物……かどうかは分からないが、それでもある程度の地位にいるのは間違いないらしい。閣下呼ばわりだし。
「それで、こちらに向かってくるバッタはどうすればいいの? まさか、このまま大人しく沈められろ……なんて言わないわよね?」
実際には何重ものバリアがあるシロガネは、バッタの攻撃ではどうやっても沈められはしない。そもそもバリアがなくてもPS装甲を使ってるんだから、物理攻撃は殆ど意味がないし。
『バッタ? ああ、虫型戦闘機の事ですか。勿論すぐにこちらから戦力を出して止めさせて……』
「待った」
白鳥の言葉を遮ったのは、当然俺だ。
映像モニタに映し出されている白鳥は、俺の方を見て訝しげに口を開く。
『どうしました? 今はとにかく、そちらに攻撃をしている虫型戦闘機を……』
「その件だが、こっちで対応出来るのなら対応しても構わないか? 無人機だし、木連の人命には関わらないと思うが?」
『それは……』
俺の言葉に、少し考える白鳥。
木連の中には、俺達の強さを知らない者もいるらしい。
この白鳥がそうだったんだから、恐らく情報操作の類がされている可能性も高い。
いやまぁ、その割りには俺達に向かってバッタで攻撃をしてきたような奴もいるんだから、ある程度上層部ならシャドウミラーの存在を知ってはいるんだろうけど。
なら、ここで俺達シャドウミラーがどれだけの力を持っているのかをきちんと示しておいた方がいい。
そうすれば、これから迂闊に俺達を攻撃しようなんて考えなくなるだろうし。
……強い相手に逆らうのを優先するという、馬鹿な行為をする可能性もあるが、その場合は全面戦争になるだけだろう。
そうなったらそうなったで、こっちとしても決して最悪の選択肢という訳ではない。
そう言えば、こうして見る限りだとヤンマやカトンボ、チューリップのプラントはどこにもないな。
さすがに木連の中でも最大限の戦力だという事もあって、どこかに隠していると考えるべきか。
それを入手するとなると、まずはそのプラントがある場所を見つけるのが最優先だな。
あれだけの大きさの戦艦を建造するプラントなんだから、そう簡単に隠したりってのは出来ない筈だ。
まぁ、実際には白鳥が言う通りこちらに対して友好的な勢力があるみたいだから、そこまで勝手には出来ないだろうけど。
とにかく、木連の本拠地のすぐ側で戦いが起これば、当然のように木連もそれを目にする。
であれば、俺達シャドウミラーの力というのを木連にしっかりと見せつける方
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ