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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第100話
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それぞれ訊ねた。

「フフ、確かに副長にも用があるけど、そっちは”ついで”だよ。」

「今日はリィンさん達―――いえ、特科クラス”Z組”に”最後の特別実習”である”依頼”をしに来たのです。」

「え…………」

「”最後の特別実習”だと?そんな話は聞いていないが。」

ワジの後に答えたエイドスの答えを聞いたペテレーネは呆け、リウイは眉を顰めて訊ねた。

「フフ、聞いていなくて当然ですよ。だって今さっき、オリヴァルト皇子と一緒に決めた事ですから♪」

「まあ…………」

「…………あの放蕩皇子も関わっているのか。一体何の”依頼”をするつもりだ。」

エイドスの説明を聞いたイリーナが目を丸くしている中、オリヴァルト皇子も関係している事を聞いた瞬間猛烈に嫌な予感を感じていたリウイは頭痛を押さえるかのように片手で頭を抱え込みながらエイドスに訊ねた。

「それは―――――」

その後エイドスはリウイ達に”最後の特別実習”の依頼内容を説明した。



「…………ハア。さすがはあのエステルの先祖だけあって、非常識や規格外な所もまさに神がかっているな。こんな女神を主神にしている七耀教会には同情するぞ……」

エイドスの説明を聞いたイリーナ達がそれぞれ絶句したり表情を引き攣らせて黙り込んでいる中、リウイは疲れた表情で大きな溜息を吐いた後ルフィナに同情の視線を向け

「ううっ、同情してくれるのでしたら、エイドスさんにほんの少しでも自重して頂けるように説得してください……それとエイドスさん、お願いしますから彼らへの依頼はせめて一端彼らが落ち着いてからにしてくださいよ……?」

「今の状況で姿を現して依頼をしたら間違いなく色々とブチ壊しになるからねぇ?」

視線を向けられたルフィナは疲れた表情で答えた後口元に笑みを浮かべているワジと共にエイドスに視線を向けた。

「むっ、そのくらいの事はわかっていますよ。夫やかつての仲間達から呼ばれていた呼び名の一つ――――”KY女神”なんて不名誉な称号で呼ばれたくありませんし。」

ルフィナとワジの指摘に対して真剣な表情で答えたエイドスの答えにリウイ達は再び冷や汗をかいて脱力した。



そして――――リィン達”Z組”が士官学院を去る日がついに訪れた。
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