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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第100話
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リアンヌの疑問に答えたリウイの答えを聞いたイリーナは苦笑しながら指摘した。

「う、ううっ……よかったわね、プリネ……ひっく……グスッ……」

一方二人の傍にいたペテレーネは声を押し殺して泣き続け、その様子にリウイ達は冷や汗をかいた。

「ほら、ペテレーネも。そろそろ泣き止みなさい。貴女も母親なのだから。」

「す、すみません、イリーナ様……ひっく………ぐすっ……」

「やれやれ……それにしてもまさか本当にお前相手に一本取るとはな。幾らプリネ達がいるとは言え、正直勝率はほぼゼロと言ってもおかしくなかったからな。」

イリーナに慰められているペテレーネの様子を呆れた表情で見守っていたリウイはリィン達に視線を向けた。



「ふふっ、先に言っておきますが手加減は一切していませんよ?」

「そのくらいの事はわかっている。―――――フッ、エステル達と言い、エリゼや”Z組”と言い、最近の俺の周囲の人間達は皆、驚く程成長が早いな。これも別次元の”零の御子”の仕業か?」

「フフ、それを知るのは別次元の御子殿のみですよ。……ところで、デュバリィに一体何があったのですか?」

苦笑しているリウイの疑問にリアンヌは静かな笑みを浮かべて答えた後ベンチでエンネアとアイネスに介抱されているデュバリィに視線を向けてデュバリィを介抱している二人に訊ねた。

「それが……マスターの敗北を見た瞬間、ご覧の通りになってしまって……」

「マスターを心酔しているデュバリィの事ですから、恐らくショックのあまり気絶したのかと。」

「う、う〜ん……ありえませんわ……マスターは絶対無敵………幾ら相手が私達を破った者達とはいえ……マスターが敗北するなんて……ありえませんわ……」

リアンヌの疑問にアイネスとエンネアはそれぞれ呆れた表情で答え、気絶しているデュバリィはうなされながらブツブツと呟き、デュバリィの言葉を聞いたリウイ達は冷や汗をかいて脱力した。



「フフ、まさか本当に貴女相手に一本取るとはね。下手したら僕やロイド達を超えているかもしれないね。」

「”かも”じゃなくて、既に超えていると私は思いますよ?だってワジさん達の時はエリゼさん達と言うとてつもない使い手の方々の助力があって、ようやく勝利したとの事でしょう?」

「ハハ、中々鋭い所を突いてくるじゃないか。さすがは”空の女神”だね♪」

「ヘミスフィア卿……感心する所が間違っていますよ……」

するとその時ワジとエイドス、そしてルフィナがリウイ達に近づいてきた。



「まあ……貴女方は……」

「……一体何の用でこの学院に来たのだ?」

「もしや”匣使い”殿に用ですか?」

エイドス達の登場にイリーナは目を丸くし、リウイとリアンヌは
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