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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第100話
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エヴリーヌさんが……成長した証ですよ……」

そしてミリアムの泣き出すとアリサ達も涙を流して声を押し殺しながら泣き始め、僅かに辛そうな表情をして自身の胸を抑えているエヴリーヌをプリネは涙を流しながら優しく抱きしめ、ツーヤも涙を流しながらエヴリーヌに微笑んだ。



「き、君達……いいかげんにしたまえ……」

「うううっ……僕達だって……」

「フン……最後にこんな……」

「へへ……俺までこのザマかよ……」

「だが……我慢は無用だろう……」

「……そう……だな……」

更に女性陣の涙に釣られるかのように男性陣も次々と涙を流し始めた。



「……みんな……」

「はは……参ったな……」

「ああ……でもこれで……」

一方その様子を見守っていたトワは涙ぐみ、アンゼリカは静かな笑みを浮かべ、ジョルジュは優しげな微笑みを浮かべ

「ううっ……ああっ……」

「ぐすっ……うううっ……」

「ひっく……ううっ……」

「フフ……私までもらい泣きをするなんてね……(よかったわね、クロウ……)」

「それは私も……同じです……グスッ……」

「まったく……どうしてアタシまで……」

エリスやアルフィン皇女とセドリック皇太子、クロチルダとエリゼはそれぞれもらい泣きし、セリーヌはリィン達から視線を逸らして小声で呟いた。



「……ずっと……我慢していたんでしょうね。」

「ええ……それでも強がって前だけを見据えて……」

「それぞれの道を歩いていく……」

「ったく……大したヤツらだぜ。」

「間違いなく奴等は全員大物に成長するだろうな……」

クレア少佐やサラ教官、シャロンとトヴァル、レーヴェはそれぞれ優しげな微笑みを浮かべてリィン達を見守っていた。



「……………………”有角の若獅子達”に”獅子心皇帝”と”軍神(マーズテリア)”の加護があらんことを。」

それぞれが感慨に浸っている中いつの間にか立ち上がってリィン達に背を向けてリィン達から離れたリアンヌは静かな笑みを浮かべてグラウンドの出入り口である階段をのぼりながらリィン達に対する祝福の言葉を口にした。

「―――ご苦労だったな、リアンヌ。」

するとその時階段を登った校舎がある丘でイリーナ達と共にリィン達を見守っていたリウイがリアンヌに労いの言葉をかけた。

「陛下。来ていらっしゃっていたのですか。もしかして陛下もクロチルダ殿やエリゼのように?」

「……最初は行くつもりはなかったのだがな。イリーナがどうしても行けというから仕方なくだ。」

「もう、あなたったら……あなたも”Z組”の最後を締めくくる”最後の実技テスト”が気になっていたのだから来たのでしょう?」


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