暁～小説投稿ｻｲﾄ～:英雄伝説～運命が改変された少年の行く道～　戦争回避成功ルート第98話

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英雄伝説～運命が改変された少年の行く道～　戦争回避成功ルート

第98話
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やスカーレットまでアリサ達のようにリィンに落とされてリィンの女になった話は聞いているぞ。」

「ちょっ、クロウ！？」

クロチルダの答えを聞いたクロウは呆れた表情で指摘し、クロウの指摘を聞いたリィンは慌てた様子で声をあげた。

「あら、もしかして私がリィン君に寝取られた事を気にしているのかしら♪」

「ハッ、ぬかせ。元々俺とお前はそんな関係じゃねぇし、第一そんな気持ちになるくらいなら、お前のような性悪女まで落としたリィンに同情した方がまだマシだ。」

クロチルダにウインクをされたクロウはジト目で答え

「性悪女なんて酷いわね……私はこう見えても好きな男性には一途だし、その男性が望むのなら”何でも”するし、させてあげるつもりよ♪」

「よく自分が”一途”だなんて言えるわね……リィンの前は”剣帝”に夢中だったって話も聞いているわよ。」

「ア、アハハ……」

妖艶な笑みを浮かべてリィンを見つめてウインクをしたクロチルダの答えを聞いたセリーヌは呆れ、エマは苦笑していた。

「な、”何でも”って……リィン……！」

「後であれからクロチルダさんと何があったのか、詳しく話してもらうからな……！」

「いや、何でだよ！？というか俺は”ジュライロッジ”での件以降クロチルダさんとは一度も会っていないぞ！？」

一方エリオットとマキアスに睨まれたリィンは疲れた表情で指摘し

「ねえ、レーヴェ。念の為にもう一度確認するけど本当にクロチルダさんとは”何もなかった”のよね？」

「何度も言っているように”蒼の深淵”とは何もない。」

「ヒッ！？プ、プリネがまた怖くなった……！ガタガタブルブル……！」

膨大な威圧を纏って微笑んでくるプリネにレーヴェは疲れた表情で答え、エヴリーヌは表情を青褪めさせて身体を震わせた。

「そう言えば彼女や”S”、後はエマさん達の件に関しての”お説教”はまだでしたから、この授業が終わったら後でしますからね、リィンさん？」

「え”。」

そして同じように膨大な威圧を纏って微笑んできたクレア少佐の言葉にリィンは表情を引き攣らせ、その様子を見守っていた全員は冷や汗をかいていた。

「え、え～と……エリゼお姉様はどうしてわたくし達の授業に？」

その時話をそらせる為にセレーネはエリゼに視線を向けて訊ね

「私は貴女や兄様達―――”Ⅶ組最後の実技テスト”の相手を務める方の”案内役”として来たのよ。」

「フフ……―――とは言っても彼女も愛する兄や貴女達の成長を見たいという思いもありますが。」

セレーネの疑問にエリゼが答えたその時、聞き覚えのある澄んだ女性の声が聞こえて来た！

「え……」

「この声は確か……」

「まさか……

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