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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女
第1話 私、入学初日から喧嘩です。
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いた。





「ちょっと貴女?」

「はい?」

一限目の終わった休み時間。隣の女子に声を掛けられた。

「神宮寺さん、で宜しかったかしら?」

「ええ、そうですよ。ええと……オルコットさん。」

セシリア・オルコット。隣の席になった綺麗なブロンドを縦ロールにしている外人さんだ。たしか……イギリスの代表候補生だっけ?

「貴女、日本の代表候補生だそうですわね?」

「?、ええ、まぁ。」

そう、私も代表候補生だ。なんか適性検査受けたら翌日に政府の人がゾロゾロ来て、勝手に認定していった。まぁ私にとっても渡りに船だったけど。

「入試首席だったわたくしには敵わないと思いますが、国を背負う立場として共に研鑽致しましょう。」

………なんか、悪い人じゃなさそうだけど……言い方が鼻につくなぁ。

「悪いけど………『最強』の席は私のモノだから。」

そう返すと、オルコットさんはちょっと意外そうな顔をしてこう言った。

「フフフ、まあせいぜい頑張って下さいな。」

そこでチャイムが鳴った。

…………因みに織斑が今日四回目の出席簿を食らっていた。





二限目が終わり、再びの休み時間。オルコットさんは今度は織斑に絡みにいったようだ。特筆する事態もなく三限目に突入。そこで織斑先生から話があった。

「そう言えばクラス代表を決めるのが先だったな。自薦他薦は問わないぞ。誰かやるものはいるか?」

「ハイ!織斑君がいいと思います!」

「私も賛成です!」

「では、候補者に織斑一夏と。」

「……って、俺かよ!?」

驚いて抗議する織斑。だが悲しいかな、他薦者に拒否権はないようだ。

「待ってください!」

おおう、オルコットさん。プライドの高い彼女的には許せなかったのかな?何やらあーだこーだ言っている。が……何やら日本の侮辱に変わってないか?

「大体、こんな文化的にも遅れた国で学ばなければならないということ自体わたくしには耐え難い屈辱であって………」

「おい……「バンッ!」え?」

織斑が何か言いかけた様だがそれすら意識せず、私は立ち上がった。この女………黙って聞いてれば言いたい放題言いやがって。

「文化的に遅れてるのはそっちじゃないの?まっずい料理ばかり作ってさぁ。それに日本が野蛮だの未開だの言ってるけど歴史は日本の方が深いのよ?イギリス王室なんて西暦入ってからでしょ?成立したの。」

その一言に彼女は大分自尊心を削られた様だ。

「な………貴女、私の祖国を侮辱するんですの!?」

「先に侮辱したのはそっちよ。一国の代表候補生のまえでその国を侮辱する。これがどんな意味を持つか位、分からないとは言わせないわよ。」


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