暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
閑話6「古の戦い」
[6/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
い!」

  そこへクラウスが背後から攻撃する。
  それを、シュネーは爪を振るう事で阻止しようとするが、躱される。
  クラウスは横に回り込み、躱された隙を突いてオリヴィエも反対に回り込む。
  そして、同時にクラウスの拳と、オリヴィエの蹴りが繰り出される。

「っぐ...!」

「(受け止められた...!)」

  ...が、それはそれぞれ片腕で受け止められる。

「爆ぜろ!!」

「っ....!!」

  振り払うかのように腕が振られ、二人は間合いを離す。
  ...が、その瞬間、“破壊の瞳”によってオリヴィエがロックオンされる。

「壊れちゃえ!!」

「オリヴィエ!!」

「.......。」

  ロックオンされたオリヴィエは、観念したかのように目を瞑る。
  クラウスは、そんなオリヴィエに悲痛な声で呼びかける。
  そして、“破壊の瞳”の“眼”を握りつぶされる。その瞬間、

「っ、ここっ!!」

     ―――パキィイン!!

「なっ...!?」

「クラウス!!」

「っ...!」

  オリヴィエが心臓辺りを殴り、それによってオリヴィエに仕掛けられていた“破壊の瞳”の術式が破壊される。
  それにより、シュネーが動揺する。
  クラウスがその隙を逃す訳がなく、無防備な体に一撃を叩き込む―――!

   ―――“覇王断空拳”

「っ、ぁあああああああああっ!!?」

  まともに入り、シュネーは大きく吹き飛ばされた。

「....ムートの言うとおり、集中すれば術式の基点が視えました。」

「なるほど...こっちも、直撃させた。」

  再び横に並び、短く言葉を交わす。

「だけど....。」

「“ロートレーゲン”!!!」

  クラウスが何かを口にしようとして、二人の頭上から赤い魔力弾の雨が降り注ぐ。

「『....やっぱり、あの再生力は厄介すぎる。』」

「『骨が折れてもすぐに元通り...ですか。』」

  そう、シュネーは一度腕の骨が折れたし、先程の一撃も肋骨を何本も折っていた。
  だが、すぐに戦闘に復帰してくるのは、その異常な再生力があるからだ。

「(....戦闘状況は拮抗しているように見えて、押されてばかり。)」

「(人間なら致命打になる一撃も、シュネーならすぐ回復...か。)」

  戦況を分析し、完全にジリ貧になっているのに二人は苦笑いする。

「(...ですが、ここでシュネーを止めます。)」

「(それこそが、ムートの無念を晴らす、たった一つの手だ...!!)」

  だが、すぐに顔を引き締め、いつ終わるか分からない死闘へ、再び身を投じた。






[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ