暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
閑話6「古の戦い」
[5/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
した。

「...託されてたんですよ。....自身が、死んだ時のために...。」

「え....!?」

  ムートは、自分が死ぬ可能性も考えていた。
  だからこそ、いざという時のため、オリヴィエ達に導王流を教えていた。

「....ムートのためにも、シュネー。貴女を止めます!!」

「っ....ぁあああああああああ!!」

   ―――“Tod K?fig(トートケーフィヒ)

  シュネーが叫ぶと同時に、魔力が迸る。
  鳥籠のようにオリヴィエ達を魔力弾が囲う。

「うるさいうるさい!!ムートのため?今更出てきたお前らがそんな事を口にするな!!...今更、出てこないでよ!!」

「っ、ぐ、く....!」

  シュネーがそう言うと同時に、オリヴィエに襲い掛かる。
  それを、何とか受け流すオリヴィエだが、受け流しきれない程の重さと、シュネーの動きによって動いた鳥籠の魔力弾に動きを阻害される。

「オリヴィエ!」

「クラウス!そっちにも行きます!!」

「っ...!」

     ―――ドンッ!!

  オリヴィエに攻撃したシュネーは、受け流された事もお構いなしにクラウスに迫る。
  クラウスはそれを辛うじて避け、シュネーは地面へと突っ込み、陥没させる。
  その衝撃を利用して、クラウスは飛び上がり、オリヴィエの傍へと行く。

「...二人で対処するべきだな...。」

「...はい。この“鳥籠”も、シュネーの攻撃力も、厄介すぎます。」

  そう言って二人は並んで構える。
  クラウスは覇王流を。オリヴィエは導王流を混ぜた自己流の構えを。

  ...同時に、再びシュネーが途轍もないスピードで迫る。

「シッ....!!」

「ぜぁっ!!」

「っ...!」

  それをオリヴィエが逸らし、その隙にクラウスが懐にカウンターを繰り出す。
  だが、シュネーは身を捻らせ、掠る程度に終わらせた。

「はぁぁああっ!!」

  攻撃はそれで終わらない。鳥籠の魔力弾が再び襲い掛かる。
  オリヴィエがそれを全て受け流すが、またシュネーが襲い掛かる。

「(受け流していては...!)」

「(勝てない...!)」

  そう悟った瞬間、二人はその場から飛び退くように離れる。
  シュネーはすぐさま避けた片方の方...オリヴィエへ向きを変え、爪を振るう。

「っ....!」

「死ね!死んじゃえ!お前らなんかが...ムートの技を使うな!!」

「くっ...!」

  振るわれる爪をまともに受ける訳にはいかない。
  そんな思いで、オリヴィエは爪を躱し続ける。

「はぁっ!!」

「邪魔!!」

「っ、甘
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ