第2章:埋もれし過去の産物
閑話6「古の戦い」
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....え?シュネーの最期ですか?
前々世の話な上に、大して面白くもありませんよ?
.....それでもいいのなら...まぁ、話しますけど...。
―――...そう。あれは、ベルカ戦乱時代。ムートが死んでしばらく経った時...。
=out side=
「ふふふ、あはは♪」
荒れ果てた大地。立ち込めた暗雲。
草木は枯れ、地には罅が入り、そして...夥しい量の血と肉片が散らばっていた。
その肉片と肉塊...人間の死体を積み重ね、その上で少女が嗤っていた。
黒い、艶やかな長い髪に、黒を基調として、赤や白の装飾があるドレス。
髪も白いカチューシャで纏められている。
....しかし、その全てが血に濡れていた。
「つまんないなぁ...もっと骨のある奴はいないの?」
血に濡れた少女は嗤う。狂気を滲ませて。
―――ザッ....。
「....んー?」
そこへ、一つの集団がやってくる。
金髪の女性と、碧銀髪の男性を筆頭にした、鎧を来た集団だ。
鎧を着たと言っても、筆頭の二人は軽装だった。
「...シュネー...。」
「...あは♪誰かと思えば、オリヴィエとクラウスじゃん。何しに来たの?」
女性...オリヴィエが少女の名を呟く。
そこで少女...シュネー・グラナートロートがそう返事した。
「...シュネー、貴女を止めに来ました。」
「.....ふーん...そう...。」
ニコニコと、飽くまで嗤っていたシュネーの表情が、オリヴィエの一言で変わる。
目を細め、見下すように屍の山の上から集団を睥睨した。
「シュネー、貴女はどうしてそこまで...。」
「...なに?言葉で止めに来たの?...ふざけないでくれる?」
「っ....。」
オリヴィエがシュネーに対し何かを言おうとして、酷く冷たい声色でそう言われる。
気に入らないのだ。今更言葉で止めようとするのが。
「止めたいのならさぁ...その拳で止めてみなよ!そのために矮小な戦力を引っ提げてここに来たんでしょ!?」
「......。」
“矮小”。そう言われて鎧の集団の一部は少し憤る。
...が、相手が誰だか弁えているため、行動に移す者はいなかった。
「....分かりました。...貴女を殺してでも、止めます。」
「...あはっ♪殺せるものなら殺してみなよ!!」
ついに覚悟を決め、オリヴィエはシュネ
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