暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
110.5話:エース達の決意
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ったら、あの大家族は……
 過去の人の勝手な思いの所為で人生を狂わされても―――育んだ絆を捨てず、今も共に歩んでいる彼女らを、否定してしまうことになるのだから。


「生まれ方は違っても、そうやって泣いてる今のヴィヴィオ≠ヘ…偽物でも、作り物でもない!
 甘えん坊ですぐ泣くのも、転んでも一人じゃ起きられないのも、ピーマン嫌いなのも……私が寂しいときに、いい子いい子≠チてしてくれるのも…!」



「―――私の大事なヴィヴィオだよ…ッ!」



 途中から涙を流しながら言うなのは、一歩一歩ヴィヴィオへと進んでいく。対するヴィヴィオは本能的か、なのはが一歩ずつ進む度に、一歩後ろへ下がった。


「私は、ヴィヴィオの本当のママじゃないけど…これから、本当のママになれるように努力する。だから、いちゃいけない子だなんて言わないで! ほんとの気持ち、ママに教えて…!」


 ヴィヴィオのママ…つまり母親になるという、今までとは違うなのはの宣言。
 それを聞いて、そして自分の存在を認め守ってくれる…愛してくれる人がいる。そのことが知れたヴィヴィオは、自然と口が開いた。


「私は…私は、なのはママのことが、大好き…ッ! ママとずっと一緒にいたい…!」


 そして……!


「ママ―――助けて…ッ!」


 ヴィヴィオの心の底からの願い、涙の叫びを聞いたなのは。
 涙を拭い、レイジングハートを振るう。足元に自らの魔力光―――桃色の魔法陣を展開する。


「助けるよ―――いつだってどんな時だって!」


 なのはが魔法陣を展開したことに呼応し、ヴィヴィオの足元に虹色に輝くベルカ式の魔法陣が勝手に展開される。
 そんなヴィヴィオと相対するなのはの瞳には……強い決意の色があった。


 ―――そして遂に、二人は最後の激突を迎える。

 その、結末は…!
























「―――これで、Lastだ!」


 言葉の通り、最後の怪人もどき≠フ胸部を貫く閃光。最後の悲鳴と爆炎と共に、怪人もどき≠ヘ絶命する。


「…終わったか」
「Yes! まぁ途中、ガジェットがバタバタしたから、楽だったけど」


 そう言いつつ、互いに歩いて集合するアスカとガイラ。
 途中なのはによってNo.4―――クアットロが撃破されたことにより、統括する者がいなくなったガジェットが機能停止となった。

 残りはガジェットとは違った、個々の知能を持った怪人もどき≠セけだったのだが、二人にとってはこちらの方が本業だ。
 そんなに時間がかからない内に、全ての怪人もどき≠フ殲滅が終了することになった。


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