暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
110.5話:エース達の決意
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ったら僕は―――どうすればよかったんだッ!」
叫ぶように、怒るように。そして―――誰かに懇願するような……
誰に向けたかわからないその叫びは…戦場の爆音に、かき消されていった。
「ヴィヴィオ、今助けるから!」
「ダメなの! 止められないッ!」
「ダメじゃないッ!」
その言葉と共に、カートリッジを一本ロード。威力を高め、聖王―――もといヴィヴィオの砲撃を押し返す。
だがその先にはヴィヴィオの姿はなく、次の瞬間にはなのはの背後に現れた。
すぐさま振り返るなのは、そこへ襲い掛かるヴィヴィオの拳。咄嗟に
防壁
(
シールド
)
を展開するが、数回のうちに突き破られ地面に付き落とされた。
「もう…来ないで…!」
涙を流しながら言うヴィヴィオ。なのははレイジングハートを支えにしながら立ち上がる。
「わかったの、私。もう、ずっと昔の人のコピーで…なのはさんもフェイトさんも、ほんとのママじゃ、ないんだよね…」
「……違う…」
「この船を飛ばす為の、ただの鍵≠ナ…玉座を守る、生きてる兵器=c」
「違うよ…」
「ほんとのママなんて、元からいないの! 守ってくれて、魔法のデータ収集をさせてくれる人を…探してただけ……」
「違うよ!」
「―――違わないよッ!」
そう、これは事実だ。ヴィヴィオが作られた存在で、その理由も確かに彼女の言った通りだ。
悲しいことに……事実だ。
「悲しいのも、痛いのも…全部偽物の、作り物。私はッ、この世界にいちゃいけない子なんだよッ!」
「―――絶対に違うッ!」
「……ッ!」
しかしそれでも、なのはは否定する。否定しなければならない理由が、彼女にはあった。
「ヴィヴィオの言う通り、ヴィヴィオのママはいないかもしれない。悪い人達の願望の所為で、その人達に利用される為に作られたのかもしれない。
それでも、ヴィヴィオが感じた悲しいってことも、痛いってことも、偽物なんかじゃない! ヴィヴィオはいちゃいけない子なんかじゃないよッ!」
否定しなければいけない。そうじゃなかったら、自分の大親友を……
作られ、利用され、絶望し―――それでも自分と出会い、今でも前を向き進み続ける彼女を、否定してしまうことになるのだから。
「私達とヴィヴィオの出会いは、偶然じゃなく、元から決められていた出会いかもしれない。
それでも、私達とヴィヴィオが一緒に過ごしてきた時間は、育んできた思いは! 偽物なんかじゃない…確かにあった真実≠セよッ!」
否定しなければならない。そうじゃなか
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