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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
110.5話:エース達の決意
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体の所々には黄色い稲妻をイメージした装飾が施されている。赤色だった髪は黄色く染まり、装甲を纏う前と同じように一本で縛られている。

 先程とは全く別の人物が、そこに立っていた。


「……いけるか?」
「―――Year…I'm all ready.(準備万端だ)


 感触を確かめるように、手を握ったり開いたりを繰り返すアスカ。
 ガイラが声を掛けると返ってきたのは、なんと英語。先程までの豪快な雰囲気からは考えられない返しだった。

 そしてアスカは数歩前へ出ると、両手を勢いよく広げ、叫んだ。


「さぁEnemyの皆さん、よくぞお集まりを! 自ら命を散らすべく来て下さり、感謝感激です!」


 なんともまぁ、露骨な煽り言葉。
 ガジェットにはなんの動きも見られなかったが、人の言葉を理解できる怪人もどき≠ヘ少し目つきが変わった。


「いいからさっさとやれ」
「Oh…とんだ横槍が入りましたが、気を取り直して…Show Timeといきましょう」


 構えたまま呆れたようにため息をついてから、ガイラはアスカに注文した。
 しかしそれすらも受けながし、アスカは右手を上へ上げた。


「―――ストームランス」
〈 Storm Lance 〉


 刹那、雷が落ちたかのような閃光が走る。
 アスカが上げた右手にはいつの間にか、青い槍が治まっていた。それは黄色の槍頭に稲妻のような意匠の入った柄の槍だった。

 相対する敵の変化に気づいたのか、怪人もどき≠ヘそれぞれ構えを取り、襲い掛かる準備を始める。


「……いってこい」
「OK、それでは……」


 手に取った槍を数回振り回し、アスカも迎撃するような体勢を取る。
 そして遂に、アスカに向かって一斉に襲い掛かる怪人もどき=Bその光景にアスカは臆することなく、むしろ笑みを浮かべる。


〈 Lightning dash ! 〉
「―――Here we go!」


 アークルの音声と、アスカの叫び声が響くと同時に、黄色い稲妻が地を走った。
瞬間ガイラの横に確かにいたアスカの姿が消え、二人を囲んでいた怪人もどき≠フ包囲の外に、青き槍を突き出した格好でアスカがいた。

 二人に跳びかからなかった怪人もどき≠窿Kジェットは、すぐさまアスカを視界に捉えようとする。―――が、そのとき自らの違和感に気づく。体中に鈍い痛み、または機体内から異音が響き……

 跳びかかった者達も含め、周辺にいたすべての者達が火花を上げ、爆ぜたのだ。


「――― Blitz dance…ッ!」


 閃光の如く駆け抜けたアスカは、周辺の敵と認識した者達を攻撃したのだ。
 機械であるガジェットは愚か、戦いに特
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