暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
110.5話:エース達の決意
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 だからさ…少しは頼ってやれ、信じてやれ。そんでちゃんと、あいつらの信頼に応えてやれ。そうすりゃあきっと、あいつらも応えてくれるから。しっかり…追いかけてくれるから』


 いつぞやかに彼に言われた言葉。本当にその通りっぽいことになってるものだから、やっぱり凄いなと感心する。
 でもこれは、あの子達だけのことじゃないことにも気づいた。なのはやはやて、シャーリーや六課のみんなの事も、自分は信頼している。おそらくみんなも、私の事を信頼してくれている。

 ―――口にはしないけど…彼もきっと…


(応えなきゃ…みんなの思いに…!)


 双剣となったバルディッシュを改めて強く握ると、片方を肩に担ぐ。
 相対する者との戦いに臨む、その姿はまさに―――金色の閃光≠ニ呼ばれるエースの姿そのものだ。






















「ふん、はぁ!」
「でぇりゃぁぁぁ!!」


 渾身の拳が怪人もどき≠フ顔を捉え、炎を纏った回し蹴りがガジェットを粉砕する。
 地上本部へと続く道の上で、ガジェットや怪人もどき≠ニ戦う二人の戦士―――ガイラとアスカ。


「やっぱ楽しいなぁ、戦いは!」
「黙って戦え…ッ!」


 楽しそうに言いながら敵を殴るアスカ、その様子に機嫌を損ねながらも蹴散らすガイラ。
 あまりに正反対の二人、こんなのでよくコンビが組めたものだ。


「フォトンランサー!」


 突如指先をガイラへと向け、叫ぶアスカ。指先からオレンジ色の直射弾が、ガイラへ向かって放たれ―――
 その背後から襲い掛かろうとしていた怪人もどき≠ノ命中、追い打ちをかけるようにガイラの回し蹴りが腹部を抉る。


「…礼は言わんぞ」
「はいよ」


 ……意外といいコンビのようだ。
 しかし戦い続けているが数が減らない、そのことに煮え切らない思いがあるのも確かだ。


「―――変えるか」
「任せる」


 だが二人に不安は見られなかった。短いやり取りをすると、アスカが動いた。
 先程バリアジャケットを展開した時と同じように、右手を左上へ。左手は左腰へと移す。
 そしてゆっくりと右手を左から右へとスライドさせる。


「チェンジ…ストームドラゴン=I」
〈 Awakening 〉


 デバイスの音声と共に、アスカの体が閃光に包まれる。
 オレンジ色の光は次第に黄色よりの色合いへと変わり―――瞬間、ガラスが割れるように弾けた。


 宝石のはめ込まれた胸部のプロテクターは、黄色から青へ。逆に赤かったその宝石は黄色へと変わり、少し尖っていた肩は丸みを帯びたものへ。
 オレンジ色だった手甲や足甲は青く染まり、
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