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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
110.5話:エース達の決意
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「くッ…!」
「君と私はよく似ているんだよ、フェイト・テスタロッサ」
赤い魔力糸は白衣の男―――スカリエッティの意思によって、フェイトの体を縛り拘束する。
最終手段ライオット≠使って、後に引けない状況だというのに、赤い糸が動きを縛る。早くこいつらを逮捕して、他の援護へ…!
「私は自分で作り出した生体兵器達…君は自分で見つけた、自分に反抗することのできない子供達。それを自分の思うように作り上げ、自分の目的の為に使っている」
「―――ッ、黙れ!」
スカリエッティの言葉を強く否定し、魔力スフィアを展開。直射弾を放つ。
がしかし、これを非常に濃いAMF空間を展開することで防ぐスカリエッティ。その様子に驚きを見せるが、フェイトはすぐに気を引き締める。
「違うかい? 君もあの子達が自分に逆らわないように教え込み、戦わせているだろう?」
「…ッ!」
違う、そう否定するだけなのに、一瞬言葉が詰まる。
そんな…そんな訳ない筈、なのに…
「私がそうだし、何より君の母親も同じさ。周りの全ての人間は、自分の為の道具に過ぎない」
違う! あの子達も、なのはもはやても、道具なんかじゃ…!
「そのくせ君達は、自分に向けられる愛情が薄れるのには臆病だ」
実母がそうなら、その子供もそう。いずれ同じ道を辿ることになる。
そう続けるスカリエッティ、フェイトは反論しようとするが、思う様に言葉が出ない。喉の水分がなくなっていくのが感じられる、うまく言葉が発せられない。
「間違いを起こすことに怯え、薄い絆にすがって震え―――そんな人生など、無意味だと思わんかい?」
そんな、私は…私は―――
『『―――違う!』』
「「ッ!」」
その瞬間、繋がっていた通信の向こう側から響く否定の言葉。
まるでフェイトの気持ちを代弁するかのような、その強い否定は―――かつては心を閉ざしていた子供達から発せられていた。
『無意味なんかじゃない!』
『僕達は自分で自分の道を選んだ!』
本当に生きていていいのか、そんな思いを抱いたままのあの頃。
そこから連れ出してくれたのは―――紛れもない、
フェイト
(
あなた
)
だと。
あなたに連れ出してもらった世界。『
自分の道
(
機動六課
)
』を選んで、なのはやヴィータ、士達に鍛えられて…スバルやティアナと共に戦い、成長していって……やっと少しだけ、前へ進めたような気がする。
自らが持つ力の使い方を、力を持つということの意味を、理解することができた。
温かい優しさを、守るという幸せを…分かち合うことができた。
『フ
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