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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ウェンディvs.エゼル
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「「「カミューニさん(くん、カミュ)!!」」」

攻撃を受け、出血している目を押さえその場にしゃがみこむカミューニさん。それを見下ろすように立ち上がったノーランは、彼の腹部を蹴り上げる。

「ぐっ!!」

思わず尻餅をつくカミューニさん。目の前がまっくらであろう彼に、ノーランは情け容赦なく攻撃を仕掛けようとする。

「まずい!!」

カミューニさんは相手がどういう行動に出ているのかわからない!!どちらに避ければいいのか、どれだけピンチなのかもさっぱりなはずだ。

「シリル!!援護してくれ!!」
「ラクサスさん!?」
「何する気〜!?」

大剣を作り出し、降り下ろそうとしているノーラン。それを見たラクサスさんは、言うことを聞かない体にムチを打ち、カミューニさんの救出に動き出す。

「やるしかないか!!」

タイミングもギリギリだし、今の威力やコントロールではどうなるかわからない。けど・・・カミューニさんを助けるためには、一か八かやるしかないでしょ!!

「水竜の・・・」

空気を吸い込みながら、大きく頬を膨らませていく。狙うは、ノーランの右腕!!

「咆哮!!」

尻餅をついているカミューニさんの頭上、ノーランの剣を持つ腕めがけてブレスを放つ。きっちりと狙いを定め、範囲を絞ったことにより、水のブレスは一直線に敵の腕へと向かっていく。

「なっ・・・」

剣を降り下ろしかけたその瞬間、彼の目の前にたった今放たれたばかりの魔法が現れる。彼は回避しようとしたが、すでに攻撃をしている状態だったため、そのブレスに剣を弾かれてしまう。

「ナイスシリル!!」

そう言ったのは雷の竜。彼は全身に雷を纏わせ猛スピードでカミューニさんの元に行くと、彼の首もとを掴みすぐさま戻ってくる。

「っやろ!!」

一歩引いたところでノーランが蹴りを放つ。しかし、それよりもラクサスさんの速度が早く、ギリギリではあるが俺たちの前まで戻ってくることができた。

「すごいよラクサスくん〜!!」
「さすがです!!」
「まぁな」

カミューニさんを片手で掴んできた彼に声をかける。ただ、相当無理をしたようで、肩が大きく上下し、息が上がっているのは明らかだった。

「すまねぇ・・・助かった、シリル、ラクサス・・・一応セシリーも」
「僕何もしてないよ〜」

目から血の涙を流しながら謝罪するカミューニさん。彼は目を開けようと何度も瞬きをするが、痛みが走り、それをできるようにはとても見えない。

「シリル、治せないか?」
「やってみます!!」

ラクサスさんに言われ、治癒魔法を開始する。しかし、その傷が治る気配が一切ない。

「無駄だ。今のお前ではその傷さえも治せまい」
「何・・・?」

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