第40話 企み
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をされている。
おそらく巡回中にゼツに捕まったのだろう。
「しまったなー。今の話聞いてたよね?」
男性はガタガタ震えながら、首を横に振った。
「おかしいな。この話は聞こえるのに、さっきの会話が聞こえないなんて......おかしいよね」
まるで縛られた男性の反応を楽しむかのようにニタニタと笑って身体を揺らしている。
「ひょっとしてさっきは気絶してたかな?それとも眠っていたのかな」
慌てて警備員の男性は首を縦に振った。
もはや一縷の望みに賭けるしかなかった。
「そうか......じゃあ、しょうがないね。ずっと夜勤だったもんね......今度は誰にも邪魔されないようにしっかり眠らせてあげないとね」
白ゼツは、ギザギザの歯を見せながら警備員の男性にジリジリと近づいていった。
「ふ、ふごぉぉぉ!ふーふー!」
男性は必死に身体を白ゼツから離れようと床に這うように移動しようとするが。
白ゼツは、がっちりと男性の縛られた脚を掴むと自分の目の前に無理矢理引きずり込んだ。
「じゃあ......いただきます」
ギザギザの歯を大きく開いて警備員の男性の身体を貪り食い始めた。
ここは、防音設備が発達した部屋だ。
男性の生きたまま喰われるという断末魔の叫びは、決して外部には届かない。
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