8部分:第二幕その一
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」
カプレオラ 「はい、まだ四十程ですが非常に教養のある方です」
司教 「(そこまで聞いて納得したような声で)成程、ドイツの方ですか。ローマの方でもなく」
カプレオラ 「それでもローマのことにも随分とお詳しいですがね」
司教 「そうですか。それを聞いて安心しました」
カプレオラ 「ではカードでも」
司教 「はい」
二人はカード遊びに入る。その時舞台のあちこちをせわしなく歩き回っている一人の男がいた。服装は立派だが外見は実に冴えない。
そこにアルトゥーロがやって来る。急に彼に声をかけられびっくりした顔になる。
伯爵 「アッタヴァンティ侯爵、どうされたのですか?」
侯爵 「(慌てて伯爵に顔を向けて)何だ、侯爵ですか。どうしてこちらに」
伯爵 「オルロニア公爵夫人に頼まれごとがありまして。侯爵を呼んで頂きたいと」
侯爵 「(怯える顔で)私をですか」
伯爵 「はい、あちらにおられますので。案内致します」
舞台の端に行くとそこに金髪碧眼長身の美女がいる。そこで意味ありげな微笑みを浮かべて一人で立っていた。白いドレスがよく似合っている。
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