第53話剣を交えた兄妹のシンクロ
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ァとキリトは高さの揃っていない別々の浮島に足を着けた。
「あの二人・・・なんや分からへんけど、おんなじ事考えとる気ぃすんねん」
「私も・・・」
かんなの言葉に亜利沙がそう言う。オレもそう思ってる。なぜだか分からないけどーーーいや、分からなくなんてない。頭で考えるんじゃなくて、心で感じれば。
キリトとリーファは互いに浮島から足を離し、リーファはーーー
「剣を捨てた!」
「斬られるつもりだ!」
「リーファちゃん・・・!」
「大丈夫だろ」
「竜をなんでそんな事言えるん!?」
突然だが、『シンクロ』という言葉を知っているだろうか。長年連れ添った夫婦に阿吽の呼吸が生まれるという事、共に戦ってきた戦士達が動きが見えなくても感じる事が出来るという事。それらはシンクロと言えると思ってる。だったら、今空中でーーー互いに剣を捨て、抱き合っているあの影妖精の兄と風妖精の妹の兄妹もまた、シンクロ。
「兄妹考えてる事は一緒だって事だよ」
「シンクロか・・・じゃあ、アレもシンクロ?」
亜利沙が指を指した方向を見てみるとーーー確かに納得出来る。兄妹共に手放し、必然的にーーー地面に×印のように重なり、突き刺さった二人の剣を見たら、シンクロと言いたくなってしまう。
「みんな、軽くで良いからウォーミングアップしとけ」
『・・・うん』
ーーー決戦に向かうために。
******
「ガーディアンはステータス的にはさほど強くはなかった。だけど出現数が多すぎる、攻略不可能な難易度に設定されているみたいだ」
「でもパパやおいちゃんのスキル熟練度があれば瞬間的な突破は可能かもしれません」
オレとユイちゃんがさっきグランド・クエストを受けて情報収集をした時の解析結果をキリトとリーファ、そしていつの間にかここへ来ていたレコンに伝えた。その時ユイちゃんが言った、『おいちゃん』という言葉を聞いて笑っている翼とかんなにデコピンをして黙らせる。亜利沙は別に小バカにしている様子もないし、弾も冷静に作戦会議に参加してるからまだ大丈夫だけどーーー
「・・・ブフッ!」
「吹いたなこの野郎」
冷静なフリして最終的に笑いを堪えきれなくて結果吹くってのが一番腹立つんだよ。耳ちぎるぞ中二病が。
作戦はこうだ。リーファ、レコン、翼、かんな、亜利沙が後衛から回復などのサポートに徹してもらう。これだけならガーディアンの標的にされる心配はないはずだからな。敵に突っ込むのはオレ、キリト、そしてーーー
「お前が来い・・・ミスト」
「俺が!?」
オレ達スプリガン三人が前線に出る。
「あい
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