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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第97話
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にいる事でエリスさんに対して色々思う所がある生徒達に対する睨みを利かせる為かと。)
(…………………その、どうしてアルフィン殿下にもその件をお伝えしたのですか?)
クレア少佐の話を聞いて複雑そうな表情をしていたリィンはクレア少佐に訊ねた。
(殿下からエリスさんや彼女の周りの事で何か気付いた事があれば、どのような些細な事でも報告して欲しいと頼まれていたのです。)
(アルフィン殿下がですか……!?)
(はい。『夏至祭やユミル襲撃でエレボニア皇族のわたくしが傍にいたせいでエリスには何度も危ない目に遭わせてしまいました。ですからせめてエリスの残り少ない学院生活を平穏無事に終えるようにする事がわたくしの”エレボニア皇女として果たすべき最後の義務”であり、エリスに対する”償い”なのです』と仰っておりました……)
(アルフィン殿下がそんな事を…………メンフィルとの戦争が勃発した時点でエリスは女学院から去る方がお互いの為にもよかったかもしれませんね……)
(はい……わだかまりを無くすには今はお互い離れて時間の経過と共に一端頭を冷やす事が一番良い方法であると私も思っています。)
複雑そうな表情をしているリィンをクレア少佐は心配そうな表情で見つめながら同意した。
「……大切な情報を話してくれてありがとうございました、クレア少佐。」
「いえ、誰よりも彼女を大切にしているリィンさんには教える義務がありますので。フフ、同じリィンさんを慕う女性としては少々灼けますけどね。」
「ク、クレア少佐。その…………俺にとってはクレア少佐もアリサやエリス達同様大切な女性です。それだけは覚えておいてください。」
クレア少佐に微笑まれたリィンは冷や汗をかいたがすぐに立ち直り、恥ずかしそうにクレア少佐から視線を逸らしながら答えていたが最後は正面からクレア少佐を見つめて答え
「リ、リィンさん……はい……!」
リィンの言葉に頬を赤らめたクレア少佐は嬉しそうな表情で頷いた。
「………………………」
(うふふ、クレア少佐も中々油断できないわね♪)
一方その様子をエリスは呆けた様子で見守り、アルフィン皇女はからかいの表情になり
(もう、兄様ったら……!相変わらず油断も隙もありませんね……!これ以上増やさない為にも私が姉様やアリサさん達の代わりに兄様を見張らないと……!)
エリスは頬を膨らませてリィンを見つめ
(やれやれ……相変わらず罪作りな男だねぇ。)
トヴァルは呆れた表情でリィン達を見守っていた。
その後リィンはアルフィン皇女達と共に”最後の自由行動日”を過ごした。そしてついに”最後の実技テスト”の日を迎えた……
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