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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第97話
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声の言葉が気になったリィンは不思議そうな表情で訊ねた。
(……お二人の護衛をしていて気付いたのですが、もしかしたらメンフィル帝国はエリスさんの為にエリスさんに対する処分をあの処分内容にしたのだと最近思うのです。あの処分は結果的にはエリスさんにとってよかったとしか思えないので……)
(え……ど、どういう事ですか?)
アルフィン皇女の付き人や学院を無理矢理辞めさせられるエリスの処分を”よかった”と判断している事が理解できなかったリィンは血相を変えてクレア少佐に訊ねた。
(………リィンさんもご存知かと思いますが”聖アストライア女学院”は貴族や資産家の令嬢の方々が通う女学院です。ですから当然その中にはメンフィルの”報復”―――バリアハート並びにオルディス占領の際に親族を亡くされた令嬢の方々も通っているのです。)
(あ…………もしかしてメンフィルとの戦争によって親や親戚が亡くなった女学院生達が親達が亡くなったのはエリス―――”シュバルツァー家”のせいだと思って、エリスを恨んでいるのでしょうか……?メンフィルとの戦争が勃発した一番の原因は貴族連合によるユミル襲撃である事が公表されましたし……)
クレア少佐の話を聞いてある事をすぐに察したリィンは辛そうな表情で訊ねた。
(いえ、そこまでは。男爵夫妻は猟兵達の襲撃によって負傷した上エリスさん自身も貴族連合によって誘拐されてメンフィルに救出されるまで幽閉され続けた事も公表されましたから、”被害者”であるエリスさんやシュバルツァー家を恨むのは筋違いである事は理解しているはずです。ですが頭で理解はしていても、彼女達はまだ子供ですからメンフィルの貴族であり、メンフィルとの戦争の原因となったユミルの領主のご息女であるエリスさんに対して色々と思う所があるようなのです。)
(…………もしかして逆恨みか八つ当たりでエリスを罵倒したり、エリスに危害を加えようとした生徒もいたのですか?)
(私達もその可能性を考えて警戒していたのですが、幸いにもそう言った事はありませんでした。恐らくアルフィン殿下がリィンさんに嫁ぐ事でシュバルツァー家にとってエレボニア皇家が親族になりますから、さすがにエレボニア皇家の親族に危害を加えると言った蛮勇ができる程の度胸は彼女達にはありませんし、エリスさん自身アルフィン殿下の付き人を辞めて女学院を今年度で去るという”処罰”をメンフィル帝国に命じられていた事も理由の一つかと思われます。)
(そうですか……エリスはその事は?)
(勿論存じていませんし、気付いておられる様子もありません。ただアルフィン殿下にはその事をお伝えしましたので、アルフィン殿下はエリスさんを守る為なのか常にエリスさんと共に行動しておられました。恐らく皇族である御自身がエリスさんの傍
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